国際交流研究科

国際交流専攻 修士課程

Master's Program in International Studies 新宿キャンパス

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国際交流研究科主催「第2回公開講演会」を開催しました

日本の国際協力とJICAの役割、チラシ
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7月2日(土)、国際交流研究科主催「第2回公開講演会」が開催され、本学学生と一般の方々をあわせて100名近くの参加がありました。今回は、独立行政法人国際協力機構(JICA)企画部国際援助協調企画室長の原昌平氏を講師としてお招きし、「日本の国際協力とJICAの役割~持続可能な開発2030アジェンダの実現に向けて~」というテーマでお話しいただきました。JICA は日本の政府開発援助(ODA)を一元的に実施する政府系機関として、開発途上国に向けたさまざまな国際協力を行っていますが、原氏はそのJICAと前身の海外経済協力基金(OECF)および国際協力銀行(JBIC)に長年勤務、その間インドやイラクなどに駐在し、とくにアジアを中心に国際協力の最前線で活躍してこられました。
講演の前半では、世界の人口の8割が開発途上国の人々であること、10人に1人が極端に貧しい人々であること、良いことも悪いことも国境を越えて広がること、災害や感染症、難民や紛争など貧困や格差が悪循環となって、個人や社会への脅威となりうることが語られました。また日本も戦後世界から援助を受けていたことや、東日本大震災でも支援を受けたこと、日本も途上国と相互依存の関係にあること、そして「誰一人取り残さない」ための国際的取組みとして「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」がまとめられたことなどを、豊富なデータを使ってとても分かりやすく説明していただきました。講演後半では、日本の国際協力の基本方針としての「人間の安全保障」と「自助努力支援・自立的発展」という考え方や、日本のODA の歴史と援助の概要について、そしてJICAの組織と業務概要およびJICAが支援するボランティア事業(青年海外協力隊)・市民参加協力事業・緊急援助隊事業などについても幅広く紹介していただきました。
さらに原氏のご講演に続いて、日本の市民レベルにおける国際協力の一つのケーススタディとして、一般社団法人国際文化交流協会の本間裕人氏より、アフリカ・ブルキナファソにおけるスポーツや文化を通じた国際交流の事例報告をしていただきました。本間氏自身、青年海外協力隊としてブルキナファソで活動したことをきっかけに、現在ブルキナファソで柔道を学ぶ子どもたちを日本に招待するプロジェクトを進めているとのことです。
講演会当日、バングラデシュの首都ダッカで武装集団がレストランを襲撃し、日本人客7人が犠牲になったとの悲報が飛び込んできました。7人はいずれもJICA関連のコンサルタント会社の関係者で、バングラデシュの交通インフラ事業に携わっていたとのこと。講演会当日、情報はまだ詳らかになっていませんでしたが、中東から世界各地に拡大するテロ、外国人や市民を標的にしたテロ、そしてソフトターゲットを狙ったテロが頻発する中で、「なぜ、またどのようなお気持ちでこのようなお仕事をされているのでしょうか」との原氏に対する質問には、「世界が激動している今日、課題も変化しその解決方法も変化する中で、道なき道を歩むフロンティアとして答えを見つけるところがチャレンジングなのです」と積み重ねてきた経験を踏まえたお答えをいただきました。
原氏や本間氏の講演を聴いた受講生からは、「世界がつながっていることが分かった」「貧しい人たちが世界には沢山いることが改めて分かった」「自分も青年海外協力隊に参加してみたい」といった感想も。国際協力についての最前線のお話をうかがったことで、理解も深まり、大変有意義な時間を過ごすことができたようです。

  • 講演会の様子
    講演会の様子
  • 原氏の講演
    原氏の講演
  • 本間氏の講演
    本間氏の講演