言語文化研究科 英語・英語教育専攻

教授

山田 宣夫 Yamada Norio

主な研究領域:共時的および通時的観点からの英語の音韻研究

言語の主な研究領域には音韻論、統語論、意味論という3つの分野があります。私はこのうち音韻論を専門にしています。一口に音韻論と言っても、さまざまな理論的枠組みを前提とする多様なモデルが存在します。私が専門に研究しているのは、生成文法と呼ばれている枠組みあるいは考え方をベースにした生成音韻論(Generative Phonology)という分野に関するものです。

生成音韻論の枠組みあるいは基本的な考え方は、Chomsky and Halle (1968)によって初めてその全貌が提示されたわけですが、その後さまざまな理論的変遷を辿り、今日ではPrince and Smolensky (1993)によって提唱された最適性理論(Optimality Theory)が音韻研究の主要な理論的枠組みを提供していると言ってよいでしょう。

私が担当している「英語学特論」という授業では、最適性理論が音韻体系の普遍性と個別性の解明という目標にどれだけ接近し得るものであるのか、また、英語のさまざまな事実がこの理論によってどのように説明できるのか、あるいはどうして説明できないのか、という問題について考察し、より優れた説明的理論を構築するにはどうすればよいのかを考えます。

上記の共時的ないし理論的な研究に加え、私は英語音韻体系の通時的すなわち歴史的な研究にも興味を持っています。英語史上に起こったさまざまな音変化を基礎資料として、音変化の謎に迫りたいと考えて研究してきました。すなわち、音変化が時間の連続体を通じて繰り返し起こるのはなぜか、これらの変化は互いに何らかの関連性があると見てよいか、また母音の長音化と短音化のように互いの効果を相殺し合う対立的な変化が起こるのはなぜか、という問題を取り上げ、できれば音変化の原因を解明したいと考えて、博士論文を含めさまざまな論文を発表してきました。こうした通時的観点からも、音韻体系に関する普遍性と個別性の解明という問題に迫っていきたいと考えています。
授業では、当然、このような通時的考察にも触れる予定でいます。

前任校での研究指導の経験を生かした修士論文作成の指導

私は、1988年10月から2011年3月まで筑波大学大学院教育研究科英語教育コースで修士論文の指導を、そして1997年4月から2011年3月まで筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸・言語専攻で博士論文の指導を担当してきました。この経験を生かし、本研究科でも引き続き修士論文の研究指導を担当し、院生諸君の希望に即した指導を行っていきたいと考えています。学大学院教育研究科英語教育コースで修士論文の指導を、そして1997年4月から2011年3月まで筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸・言語専攻で博士論文の指導を担当してきました。この経験を生かし、本研究科でも引き続き修士論文の研究指導を担当し、院生諸君の希望に即した指導を行っていきたいと考えています。