言語文化研究科 英語・英語教育専攻

教授

鷲津 名都江 Washizu Natsue

イギリス児童文学と比較言語リズムを専門に研究

私の主な研究領域・テーマはイギリス文化におけるマザーグース(Nursery Rhymes)研究です。さらに、日・英伝承童謡の実態調査をもとに、言語リズムの比較研究、言語とリズムと動作、広くは思考形態との関連性を研究しています。
「早期英語教育とマザーグース」の授業では、イギリスのマザーグースと日本の"わらべうた"の口ずさみ方や遊び方、文化のなりたち等を比較研究し、各言語独特の言語リズムを分析します。早期英語教育においては、まず英語の言語リズム感を身につけることが肝要です。日本語の言語リズムや日本人のリズム感との差異を認識し、実態を把握し、いかに幼児期に英語の言語リズム感を身につけることが必要であるかを認識するとともに、英語の言語リズムを身につけるのに、なぜマザーグースがふさわしい教材となり得るのかという点を掘り下げます。そして、幼児英語教育でのマザーグース教材の利点や活かし方、また注意点を考えていき、一つの早期英語教育教授法を編み出していきます。

英語・英語教育専攻の特色

言語はただ伝えるためだけの伝達手段として存在するのではなく、言語を生み出し操るその国々の文化や習慣と密接に結びついています。よって、言語を習得するということは、文法や発音の勉強にとどまりません。その国の文化や習慣、価値観を理解することが不可欠なのです。
本専攻では、英語という言語それ自体を研究対象にするとともに、その背景に広がる文化を学び、幅広い教養を身につけることを目的としています。さらに、言葉を学ぶにあたって重要な役割を果たすティーチング・メソッド、言語の教育法について専門性を高めることができます。理論と実践の両立を重視し、言語の基礎力を理論からしっかりと固めるカリキュラムを組んでいます。なおかつ、臨地研究など現場に触れる科目を充実させ、机上の空論に終わらない、実務につながるスキルを身につけることができます。

語学教育の場をリードする人材を育成

言語は頭で覚えるだけではなく、身体で感じて身につけるもの。異なる言語を深く研究すると、日本語と他言語のリズム感、つまり発音に際しての力の入れ方や抜き方の感覚の差異をはじめ、大小さまざまな違いを肌で感じ取ることができるようになります。
現在、日本の小学校、中学校の英語教育は改革が進められ、まさに過渡期にあります。義務教育以外の語学習得の機会や環境も多様化し、激変する社会情勢を受け、日本国内で英語を社内公用語とする企業も現れています。海外からの留学生も急増し、日本語教師を目指す人も増えています。本専攻では、このような急速に高まる英語学習のニーズに呼応し、より優れた指導法を身につけ、語学教育の場でリーダーシップをとれる人材を育成しています。

社会人にも学びやすい大学院

本大学院の特色として挙げられるのは、学部の新卒者のみならず、社会人が多く学んでいるということです。語学教育のスキルを磨きたい学校教師の方々、言葉や文化を学んで言語感覚を磨き翻訳家を目指す方などさまざまです。海外からの留学生も多く、国際色豊かな環境の中、院生同士が互いに交流し、刺激しあう自由闊達な雰囲気があふれています。
私がロンドン大学大学院に留学したのは38歳のときでしたが、留学先では30代から50代までの英語教師経験がある人たちが同級生でした。社会に出て経験を積み、そこで感じた疑問を解決するために再び学びの場に戻ることはとても有意義であり、学びもより厚みのあるものになるでしょう。本専攻では、社会人だからこそ学べること、社会人ならではの視点も大切にして充実した研究生活が送れるようなカリキュラムや指導体制を組み、学習環境を整えています。