経営学研究科 経営学専攻

博士後期課程3年(技術コンサルタント)

小川 昭 さん ※学年は掲載当時(2017年6月)のもの

学会参加 研究・実践
大学院で長年の夢への一歩を踏み出す

博士号を取得して研究者になることは子どもの頃からの夢でしたが、なかなか実現には至りませんでした。会社でのキャリアを重ねるにつれ、この夢を叶えられないか漠然とした思いを持つようになりました。そんな中、尊敬する研究者からのアドバイスや家族らの理解、会社のサポートが幸運にも重なったことがきっかけで、大学院進学を決意。以前より業務関係でご指導いただいてきた方から現在の指導教授を紹介され、その指導教授の専門である数理計画法を自分の研究に取り入れたいと考えて目白大学大学院経営学研究科への進学を志しました。都心に近く交通の便が良い上に、周囲は閑静な住宅地でキャンパスに緑が多いところも気に入っています。

落ち着いた環境での充実した研究活動

経営学研究科は比較的社会人が多く、各自のペースで研究を進めています。研究環境はコンパクトにまとまっており、特に博士後期課程の学生一人ひとりに用意された「DC室」は、パーティションで仕切られた空間でとても快適です。時には遅くまで教授と議論を重ねることもあり、神経を集中させる分疲労を覚えることもありますが、とても充実した日々だと感じています。

積み上げた知識と経験で社会の発展に貢献を

統計学をベースとした戦略的な最適設計論を研究テーマとしています。戦略的とは、経営的と言い換えても良いかもしれません。データを得るための実験計画に始まり、目的変数や説明変数の定義、前提条件や制約条件の設定、最適化プログラムの構築と実行、および結果の考察と結論まで、さまざまな視点で解析し新たな知の創造を目指しています。今まで多くの現場やプロジェクトを経験し、その中で得た知識やノウハウを今後は社会に還元したいと考えたことが、この研究を始めた動機です。ビッグデータに代表されるように、現代社会はデータに溢れており、統計学をベースとした戦略的最適化の適用範囲は数多くあると考えています。さらに過去のさまざまな事例を再度分析して新しい知見を得ることや、世界の中で日本の強みを発揮するための方法論の提案としても役立てたいと思っています。

研究者は論文を書くことで社会に貢献すべきと考えますが、そうした論文を書くさまざまな機会があり、教授からの手厚い指導を受けられることが、大学院で学ぶ最大の利点です。博士後期課程で要求される論文のレベルは非常に高く、初めはかなり戸惑いました。また英語で論文を書く際には、今でも苦労しています。しかしそうして書き上げた論文が採択され、国際会議の場で英語でのプレゼンテーションを行ったときには大きな達成感がありました。私は製造業の開発部門出身であることから、大学院での専攻分野は工学系でも良かったのですが、マネジメントやイノベーションにも興味があり、経営学研究科を選びました。「日本は技術で勝って経営で負けている」といわれている現状に、研究を通して一矢報いたいと考えています。