心理学研究科 現代心理学専攻

2010年度修了(メンタルヘルスケアサービス関連企業 勤務)

北川 寛人 さん

人脈づくり 研究・実践
将来の目標へ繋がる母校の大学院へ進学

企業におけるメンタルヘルス対策を支援するEAP(従業員支援プログラム)業務に携わっており、企業で働く方々にカウンセリングやストレスチェックといったサービスを提供しています。大学院へ進学したのは、現在の仕事を目指す上でのキャリアステップとして、より専門的に心理学を学ぶ必要性を感じていたからです。目白大学心理カウンセリング学科を卒業後、研究と臨床の両面から心理学をバランス良く学ぶことができる母校の現代心理学専攻に進学しました。

背景の異なる仲間と刺激し合い学んだ環境

私が入学した当時、現代心理学専攻の学生の半数は社会人でした。学業と仕事を両立する先輩方の入学背景や学ぶ姿勢には刺激を受けましたし、自らの今後のキャリアを検討する上でもとても参考になりました。同級生とは、修士論文のタイトルについて夜遅くまで議論したことも懐かしい思い出です。さまざまな背景をもつ仲間たちと、互いに刺激し合いながら学ぶことができる有意義な2年間でした。

大学院での研究が業務上の確かな根拠に

修士論文では「対処的悲観者と方略的楽観者の比較」というテーマを選択。悲観傾向をもつ方でも、対処方略を変えることで前向きに取り組むことができるのではないか、という視点に立った研究です。研究成果として得られた「認知・考え方・対処方法」という思考のプロセスは、日々の仕事でお客様にEAPをご提案する際など実務で役立てています。また、大学院で学んだ幅広い心理学理論も確かな根拠として支えになっています。企業でメンタルヘルス問題を担当されている方をゲストスピーカーとしてお招きした講義も、実際の職場での取り組みなどを通して、実践的な知識を得られる良い機会でした。今後も大学院での研究や多角的な学びを活かし、企業で働く方々の支援に繋げていきたいです。