外国語学部

中国語学科

Department of Chinese Language Studies 新宿キャンパス

グローバル・ナレッジシリーズ

第12回:「中国ビジネスの特徴―ビジネス展開における中国人と日本人の比較」

社会の第一線で活躍する方々を講師としてお招きし、実際のビジネス現場についてお話しいただく外国語学部連続講座「グローバル・ナレッジシリーズ」。2015年度よりスタートし、外国語学部の学生は学科・学年を問わず聴講することができます。
6月23日(木)は、中国語学科・黄丹青准教授のアレンジのもと、多摩大学と名古屋外国語大学で非常勤講師を務める榎友嘉氏をゲストスピーカーとしてお招きし、「中国ビジネスの特徴―ビジネス展開における中国人と日本人の比較」をテーマにお話しいただきました。

  • グローバル・ナレッジシリーズ第12回_1
  • グローバル・ナレッジシリーズ第12回_2
  • グローバル・ナレッジシリーズ第12回_3

榎氏は、長年にわたり日本の大手商社・伊藤忠商事に勤務し、グループ各社向け中国情報月刊誌の編集・発行を担当したほか、当時の会長・社長の中国訪問に随行するなど、日中ビジネスの最前線で活躍されてきました。
授業では、経済成長著しい現代中国の現状をGDPや貿易額などのデータを用いて紹介。近年、成長率は鈍化しつつも依然として高い水準を維持していること、その一方で中国社会では、格差の拡大、一部官僚の腐敗など経済成長とともに、さまざまな社会問題が生じていることを説明してくださいました。
さらに榎氏は、中国人と共に働くには、中国社会の伝統的な価値観や慣習を理解することが必要であるとして、職場の人間関係やビジネス交渉の場でみられる中国人と日本人の典型的な言動の差異などを具体例を交えながら比較し、分かりやすく解説してくださいました。実際に日中ビジネスの現場に立った方でなければ見聞できないような興味深いエピソードが次々と披露され、学生たちは熱心にメモを取っていました。
「中国と日本は、引っ越すことができない隣人。その上、中国市場はこれからも日本に大きな影響力を持つ。ならばお互いに良きパートナーとして、長い目で付き合っていくべき」と榎氏。そのためには特に、日中の若い世代の交流が最も大切だと説いた榎氏の熱いメッセージは、受講した学生の心にきっと届いたことでしょう。

グローバル・ナレッジシリーズ
「中国ビジネスの特徴―ビジネス展開における中国人と日本人の比較」の授業レポート
外国語学部中国語学科 1年 古河 あき姫

今回の外国語学部連続講座では、「中国ビジネスの特徴―ビジネス展開における中国人と日本人の比較」というテーマで、多摩大学および名古屋外国語大学非常勤講師の榎友嘉先生にご講義をしていただきました。
外国語学部の学生でありながらまだ海外渡航経験がない私は、物事のとらえ方や考え方において、良くも悪くも「日本人的」な部分をもっています。日本でみるテレビや新聞などの情報を鵜呑みにし、中国に対しては食品安全面の不安や環境・大気汚染の問題など、どうしてもマイナスのイメージを持たずにはいられませんでした。
しかし、日中ビジネスの最前線で活躍された榎先生の講義を聞き、物事を違う視点から見ることで新たな発見が数多くありました。
例えば、一般的には停滞期を迎えたといわれる中国の経済活動は、その後も堅調に推移しているということ、一方で格差の拡大や高齢化など、日本とよく似た問題に直面し、解決策を模索していることなどです。中国の抱えている問題について、メディアの情報ではなく榎先生から直接お話を聞くことで、中国と日本の共通点や相違点をより身近に感じることができました。
また榎先生によると、中国人は日本人に比べて言葉の表現が明確で、物事をはっきりいうことができる傾向があるようです。これは日本人が不得意な点でもあり、うらやましく思いました。中国人と日本人は似ているようで異なります。だからこそ良いところは認め合い、悪い部分は補い合える最高の隣人なのです。それなのに思い込みや偏見で相手を決めつけ、理解し合わないのは非常にもったいないことだと痛感しました。今回の講義ではそれに気がつくことができたという点が一番の収穫だったと思います。中国語を学ぶ学生の一人として、榎先生のおっしゃることは大変刺激的でした。貴重なご講義をありがとうございました。