6月28日(水)、保健医療学部言語聴覚学科「臨床実習特論Ⅲ」(3年次対象)の授業でコミュニケーション障害のある方々にご協力をいただき、会話演習を行いました。
言語聴覚士にとって患者さんとの会話は、お互いの信頼関係を築く上でも評価や能力改善の手段としても重要です。このような会話を行うには、個々の患者さんの状態に合わせて対応することが必要で、決して簡単なことではありません。言語聴覚学科では、3年生が会話の実践力を高め自信をもって臨床実習に臨めるように演習を企画しました。今回ご協力いただいたのは失語症、聴覚障害によるコミュニケーション障害のある方3名です。学生は3グループに分かれ、それぞれ1人ずつ順番に会話演習をさせていただきました。3年生は初めての経験に緊張しながらも、笑顔で向き合っていました。協力者が言葉を思い出せなかったり、こちらの言うことが伝わらなかったときは、授業で学んだ会話のストラテジー(方略、術)を駆使することで会話が進んでいきました。教室には時々大きな笑い声が起こり、楽しく活気のある時間になりました。終了後のレポートでは「これまでに学んだことの成果を実感した」という感想とともに、更なる改善点や次への目標などが書かれ、意義深い演習となりました。
言語聴覚学科では今後もいろいろな授業を通して、臨床能力のある言語聴覚士としてのスタートを切れるようサポートしていきます。