人間学部児童教育学科長の田尻信壹教授が執筆した『探究的世界史学習論研究−史資料を活用した歴史的思考力育成型授業の構築−』（全432ページ）が、2017年度目白大学学術図書助成金を受け刊行されました。本書は、2016年度に日本女子大学大学院人間社会研究科（博士後期課程）に提出した学位論文を加筆・修正を加えて出版したものです。 本学の新宿・岩槻両キャンパスの図書館でも貸出・閲覧ができますので、ご覧ください。
本書は、歴史意識と歴史的思考力を鍵概念として、21世紀社会に対応した探究的世界史学習の理論研究を行い、それに基づいて開発した授業構成モデルを提案したものです。そして、従前の歴史学習に根強い知識蓄積型、知識再生型学習の見直しを図るとともに、探究に基づく知識創造型、知識更新型学習の構築を目指しています。
本書は二部構成からなっています。まず、第一部「歴史的思考力概念の変遷でたどる世界史学習の特質と課題」は研究の基礎的領域を構成するもので、わが国の戦後歴史教育の中での歴史意識と歴史的思考力の歴史と現状の分析を行いました。次に、第二部「21世紀社会に対応した歴史的思考力育成型授業の開発」は研究の中核的領域を構成するもので、コンピテンシー・ベースに基づく世界史の授業構成モデルを開発して提案しました。
- 『探究的世界史学習論研究−史資料を活用した歴史的思考力育成型授業の構築−』
- 著 者：田尻 信壹
- 発 行：風間書房
- 発行年月：2017年12月