外国語学部

日本語・日本語教育学科

Department of Japanese and Japanese Language Education 新宿キャンパス

グローバル・ナレッジシリーズ

第26回:「和紙の魅力を語る」

  • 和紙の魅力を語る1
  • 和紙の魅力を語る2
  • 和紙の魅力を語る3

社会の第一線で活躍する方々を講師としてお招きし、仕事についてお話しいただく外国語学部連続講座「グローバル・ナレッジシリーズ」。外国語学部の学生は、誰でも聴講することができます。

7月19日(水)、日本語・日本語教育学科専門科目「日本の言語と社会1」の授業で、日本橋にある和紙の専門店「榛原」(はいばら)の学芸員 中村陽子氏をお迎えし、和紙の歴史と種類、和紙に描かれる絵柄や画家の作品などについてお話しいただきました。
榛原は創業200年という老舗で、その質の高い和紙はこれまで多くの著名人に愛用され、柴田是真、河鍋暁斎、竹久夢二などの画家とも交流があったとのことです。そうした伝統的な和紙作りを続ける一方で、昭和以降は時代のニーズに合わせた商品の開発にも取り組み、和紙をベースにした記録紙がNASAのアポロ計画で採用されたり、最近ではユニクロなどのアパレル企業に絵柄のデザインを提供するなど、異業種とのコラボレーションについてのお話もありました。
ご自身が創業者の子孫でいらっしゃるという中村氏ですが、穏やかな物腰のなかにも和紙への強い思い入れと老舗のプライドがうかがえるご講義でした。授業の最後に、サプライズとして和紙を使ったぽち袋を皆で作るワークショップを用意してくださいました。丁寧に折りこみながら和紙に実際に触れてみることで、さらに和紙のもつ実用性と魅力を体感した学生が多かったのではないかと思います。

学生による感想(レポートより一部抜粋)
  • 実際の和紙や原料に触れることで伝わるものがあった。
  • 包装紙としての和紙は、包むものの価値を高める力を持っていると思う。
  • 紙すきの技術は伝来したものとのことだが、それを和紙として完成した技術はすごいと感じた。