保健医療学部

言語聴覚学科

Department of Speech, Language and Hearing Therapy さいたま岩槻キャンパス

授業レポート

  • 言語聴覚学科
  • 授業レポート
  • さいたま岩槻
  • イベントは終了しました
  • Tags : 保健医療学部, 大学トップ, 学園トップ, 言語聴覚学科

言語聴覚学科「地域言語聴覚障害治療学」の授業で復職経験のある失語症の方々にお話を伺いました

  • ご協力いただいた皆さまと集合写真

12月10日(月)、保健医療学部言語聴覚学科の専門教育科目「地域言語聴覚障害治療学」の授業で、失語症を発症後に復職を果たした経験がある方3名をゲストスピーカーに迎えお話を伺いました。

最初のスピーカーは、緒方章人氏です。21歳の時に脳動静脈奇形から脳出血を発症、その後、自立支援センターや就労支援でのトレーニングを経て、今年の6月にキューアンドエー株式会社に就職されました。パソコン業務が主な仕事内容だそうです。写真撮影が趣味で、休日には大好きなハシビロコウや友人のお子さんの撮影をしたり、美術館巡りをしたりと、大変な中にも充実した日々を過ごされているそうです。
二人目のスピーカーは、復職された後、定年まで勤務され、今は趣味の野菜作りに忙しい毎日を送られている鷲山雄二氏です。かつての部下だった方のお誘いがあり、復職されたそうです。仕事の内容は病気になる前とは違うものでしたが、やりがいのある仕事であったとのことでした。学生に対して、「失語症のことがわかるのは言語聴覚士だけ」「皆さんの選んだ仕事は素晴らしい仕事ですから、誇りを持ってください」と話してくださいました。
トリを務めてくださったのは、ゲストスピーカーの人選と全体の司会も担当された、友井規幸氏です。病前に勤めていた大手企業に復職し、今も現役で働きながら、埼玉県若い&ミドルの失語症の会の会長やNPO法人全国失語症協議会の活動など、さまざまな活動をされています。「言語聴覚士はことばのリハビリをするんです、言い換えると、心ということなんです」と話してくださいました。

3人のお話は言語聴覚士を目指す学生一人ひとりの心に届き、大きな励ましを与えてくださったように感じました。

  • 真剣に話を聞いている学生の様子
  • 失語症になられた後の復職についての貴重なお話
  • 実際の体験談は教科書では学べません