保健医療学部

言語聴覚学科

Department of Speech, Language and Hearing Therapy さいたま岩槻キャンパス

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「言語聴覚療法基礎演習」でリハビリテーション(言語聴覚療法)を受けた方やご家族のお話を伺いました

  • ご家族からも貴重なお話がうかがえました

「言語聴覚士の果たす役割は計り知れない」「言語聴覚士は恩人、本当に感謝している」「言語聴覚士は言葉、すなわち心のリハビリを担当する、とても素晴らしい仕事、生まれ変わったら自分も言語聴覚士になりたい」「言語聴覚士には本人はもちろん、家族も支えてもらっている」――これらは、5月22日(水)に「言語聴覚療法基礎演習」という科目の中で、言語聴覚療法を受けた当事者の方やご家族から、言語聴覚学科の1年次生に贈られたメッセージです。
このような形でお話を伺うのは、今年で3年目。今回は、お子さんに言語発達の遅れがあって言語聴覚療法(言語のリハビリテーション)を受けていた保護者の方1名と、失語症で言語聴覚療法を受けた方2名、そして失語症のある方のご家族1名、計4名の方にご参加いただきました。

失語症とは、脳卒中などによって、聞いたことばを理解する、言いたいことを話す、読んだものを理解する、書くという言語のすべての側面がダメージをうける後遺症で、全国には50万人もいると推定されています。復職できる人がとても少ない中、今回のお二人は働き盛りに失語症となってしまいましたが、ご家族や周囲の支えもあり、さまざまな困難を乗り越えて復職されました。今ではお二人とも、失語症を広く世の中に広めるための活動も行っています。

ことばの発達に遅れがあったお子さんの保護者の方は、言語聴覚士に出会うまでの不安がいかに大きかったか、ようやくめぐり合うことができた言語聴覚士から、お子さんへの指導はもちろん、保護者としての関わり方のアドバイスを受けて初めて心から安心することができた、と話してくださいました。
また、失語症のある方のご家族は、コミュニケーションが取れなくて大変だったこと、それでも、自らNPO法人を立ち上げて失語症や高次脳機能障害のある方たちの支援を行っていることをお話しくださいました。

1年生からは、「言語聴覚士という職業の大切さを教えていただいた」「言語聴覚士になるという意識が深まった」「しっかり勉強して、言語聴覚士として役に立ちたい」といった感想がたくさん聞かれました。

  • 当事者やご家族からお一人ずつお話を頂きました
  • グループ別に当事者やそのご家族からお話をうかがいました
  • 自作の資料をもとに、ご自身の病状についてご説明されていました