「なぜSOSが届かないのか 現場取材を通して考えたこと」
育児放棄や虐待、いじめなど、子どもと家族、子育てをめぐる様々な社会問題のルポルタージュで知られているノンフィクションライターの杉山 春氏をお招きし、お話をうかがいます。
悲劇はなぜ防げなかったのか、子どもたちが安心して暮らせる社会を構築するために、一市民として、教員として何が求められているのか、実際に何ができるのかについて考える機会にしていただけたらと思います。学生はもちろん、一般の皆さまのご参加をお待ちしております。
- 日 程:2017年7月12日(水)
- 時 間:16:20~18:00
- 会 場:研心館ホール(入場無料)
- 申し込み:emailまたはfaxにて(詳細はチラシのPDFをご覧ください)
講 師:杉山 春 (ノンフィクションライター)
雑誌編集者を経て、フリーランスのライターに。子育てや親子問題、自死あるいは子殺しなどをテーマに取材・執筆活動を行なっている。
著書に、2010年に発生した大阪2児置き去り死事件を取り上げた『ルポ虐待』『家族幻想 ひきこもりから問う』(以上ちくま新書)、『満州女塾』『移民環流』(以上新潮社)、『ネグレクト 育児放棄―真奈ちゃんはなぜ死んだか―』(小学館、第十一回小学館ノンフィクション大賞受賞作)などがある。
<講師より>
現代社会では成果主義・業績主義が当然視され、若者を含め、私たち多くの人々が評価社会を生きている感があります。また、価値観の多様化の中で、自分の言葉で語ることに不安や恐れを覚える傾向も強まりつつあるように見受けられます。そうした社会のあり方は、厳しい虐待死の背景にも確実にあります。私たちは、生きることを肯定されているのだということをお伝えできれば嬉しいです。(杉山春)