
児童教育学科では、在学中にボランティア活動を経験することを推奨しています。このたび、4月16日、5月14日の2回にわたり、学科1・2年生を対象とした、「ボランティア体験を語る会」が催されました。会では、3・4年生の先輩方から、ボランティアを行う上でのやりがいや、そこから学んだことなどについてのお話を伺いました。
3年生の太田さんは、YMCAの活動の魅力について、障害のある子どもたちとの野外活動やキャンプなどの経験から話してくれました。大学の授業やアルバイトだけでは見つけられない子どもたちの笑顔に触れたり、子どもたちの居場所作りに貢献できること、更に他大学の学生たちとのつながりが生まれることなど、多くのやりがいを見出しているとのことです。3年生の中島さんは、少年野球のコーチの経験を話してくれました。児童の成長を間近で感じられる喜びや、子どもの柔軟性・可能性を実感として学んでおり、大人からの子どもへの働きかけのあり方や、環境のあり方など、教師を目指す上でも様々な視点での学びがあるそうです。
4年生の小島さんは、小学校で授業補助の活動を実践中です。行動することで自分の自信にもなり、意識の変化が生まれること、自分がその学校の先生だったら?と常に視点を置き換えて行動できるようになったことから、ボランティアの意味を実感しているそうです。4年生の山川さんは、特別支援学校を含む4つの小学校でボランティアを経験してきました。誰かのためというよりも、自分の学びのためにボランティアを続けてきたそうですが、ボランティアに行くことで、普段の授業が他人事にならず、当事者意識を持って学べるということを強調していました。4年生の平木さんは、母校を含む2つの小学校でボランティア活動を経験しています。小学校といっても、学校が変わればその中身は全然違い、ギャップに戸惑うこともありましたが、ボランティアのおかげで、大学での模擬授業や、指導案作成時に、自然に子どもの顔が浮かぶということです。
先輩たちは、ボランティアでの学びが、大学での授業や自分の将来像に直結していることをわかりやすくお話ししてくれました。1・2年生にとって、在学中のボランティアをイメージするのに、大いに役立ったことでしょう。多くの学生が、多様なボランティア活動を経験することで、自身の夢やキャリアに結びつけていくことを期待しています。
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ボランティアが大学の授業に役立つ、と平木さん -
自分の学びのためにボランティアに行こう、と山川さん