人間学部児童教育学科専門科目「心理・教育的アセスメント(担当:渡邉はるか専任講師)」では、2年次に「特別支援教育論」の授業で各障害の概論を学んだ3年生の学生たちが、1人ひとりにあった支援計画をたてるためのアセスメント(実態把握)の方法について学んでいます。
6月28日(金)の授業では、視覚障害の方々の生活や支援の在り方について理解を深めるために、新宿区高田馬場にある日本点字図書館へ見学に行ってきました。
日本点字図書館は、点字図書や録音図書の製作から貸出まで幅広い事業を展開しています。来館だけではなく、郵送による貸出サービスがあり、日本全国の視覚障害者の方々に利用されています。
施設見学では、職員の方から事業概要を説明していただき、実際に点字図書を製作する様子や書庫の見学をさせていただきました。初めて知ることが多く、学生たちはみんな熱心に説明を聞いていました。
見学に参加した学生からは、さまざまな感想があがりました。
- 1冊の本を点字図書や録音図書として完成させるには、かなりの時間がかかることを知りました。またボランティアの方々の協力によって図書がつくられていることに驚きました。
- 全国にある同様の図書館と情報共有をし、点字図書や録音図書の所蔵が重複しないように気をつけていることを知りました。利用者の方に1冊でも多くの種類を届けるためという理由をお聞きし、多様なニーズに応えようとする姿勢に感心しました。
- ユニバーサルデザインの自動販売機や音声ガイドのあるエレベーターなど、利用者の方々が安心して来館できる工夫がたくさんありました。
実際に見たり、聞いたりすることにより、さまざまな気づきがありました。児童教育学科では現場性、身体性を重視した教育を行っております。今後もさまざまな学外授業を通して学びを深めていきたいです。
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日本点字図書館の建物 -
詳しい説明を聞くことができました -
点字図書館の書庫の様子