人間学部子ども学科の山中智省専任講師が分担執筆した『出版史研究へのアプローチ―書物・雑誌・新聞をめぐる5章―』が刊行されました。本書は、日本出版学会関西部会が編者となって、出版史研究の方法論を解説した入門書です。
出版メディアの歴史だけでなく、国文学、社会学、歴史学などの各分野において、雑誌、書物、新聞といった出版メディアを利用した基礎的な研究方法から分析方法までを紹介するとともに、デジタル時代にふさわしく、紙媒体とデータベース、インターネットをハイブリットに活用したアプローチを伝えています。
山中専任講師は「第3章 ライトノベルへのアプローチ」を担当し、出版史研究の視座から、日本の若年層向けエンターテインメント小説として知られるライトノベルにアプローチするための基本的な方法やスタンスを、実際の調査・分析の事例を交えながら確認し、ライトノベルを調査・分析対象とした出版史研究がもたらす今後の研究の可能性について述べています。
『出版史研究へのアプローチ―書物・雑誌・新聞をめぐる5章―』
編 著 者:日本出版学会関西部会
発 行:出版メディアパル
発行年月:2019年5月