社会学部社会情報学科3年生の天野尚輝さんが、公益社団法人消費者関連専門家会議(以下、ACAP)が募集した第35回2019年 ACAP消費者問題に関する「わたしの提言」で、応募総数62作品(学生50.0%、一般50.0%)の中、優秀賞として「ACAP理事長賞」を受賞し、1月15日(水)に開催された表彰式で、ACAP理事長の村井正素氏より表彰状が授与されました。
企業や団体のお客様相談部門の責任者・担当者で構成される組織「ACAP」は、1985年から消費者問題に関する「わたしの提言」を募集しています。
35回目にあたる今回、天野さんは「聴覚障害者の消費生活における困難点の改善に向けての提案」と題した論文を応募しました。実は天野さん自身も聴覚に障がいを持っていますが、論文では自身の経験だけでなく聞き取り調査もふまえ、聴覚障害者(以下、ろう者)の立場から消費生活を行う上で困難に感じている点を挙げました。
そしてそれが消費者の8つの権利と5つの責務にどのように関わっているのかを整理し、改善策を提言しています。
また、ろう者は高齢になるにつれ多く発生しており、これらの改善は誰にとっても必要であると述べています。そして最後に、さまざまな障害を持つ多くの方が当たり前に自立して働き・生活する社会になっていくために、消費生活の場面でも環境を整えていく必要があると主張しました。
審査委員会からは、「これはSDGs にも通ずる内容で、貴重な気付きを与えてくれる提言でした。」とのコメントをいただいています。今後、天野さんの提言が社会の中で活かされていくことが期待されます。
※「わたしの提言」の詳細や提言の全文、コメント等はACAPホームページで閲覧できます。
-
ACAP理事長より表彰状の授与 -
手話でスピーチする天野さん① -
手話でスピーチする天野さん②