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Department of Social Information 新宿キャンパス

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社会情報学科「ファッションブランド戦略論」 授業レポート "オンワード樫山のリブランディングプロジェクト"

ファッションブランド企業の方々を講師として大学にお招きし、実務(現場)の視点からマーケティングやブランド戦略に関する内容についてご講演いただく「現代の社会1(ファッションブランド戦略論)」。5月24日(金)の授業では「五大陸のリブランディング」について株式会社オンワード樫山の柳川純一氏からご説明いただきました。

授業レポート "オンワード樫山のリブランディングプロジェクト"

同社ではブランドの在り方を見直す「リブランディングプロジェクト」をスタートさせ、ターゲットの再設定を行っています。今回は「五大陸」のリブランディングについてお話しいただきました。
五大陸のものづくりポリシーは、「For Today Japanese Gents」、「手間ひまかけたものづくり 永く愛用できる製品づくり 五大陸だからできる商品開発」です。ブランドも顧客層も高齢化していく中で、再設定したターゲット層にスーツを購入してもらうのは並大抵のことではありません。同社は最初に商品価格を変え、さらに商品開発も1からやり直したそうです。
以前の五大陸のスーツは、着心地を大切にしていました。しかし、商品開発をしたことにより、着心地も良く、シルエットも格好良いデザインへと生まれ変わったそうです。
こうした五大陸の世界観をアピールしたことにより、新たな客層の獲得に成功し、2014年度から2017年度のバイヤーズ賞で大賞を受けました。もともと40代をターゲットとして作られたスーツが、今では20代から30代の年齢層にも人気になっているそうです。
同社では現在、新たな取り組みも行っています。例えば自然派化粧品事業への進出、さらに"KASHIYAMA the Smart Tailor" (カシヤマ・ザ・スマートテーラー)です。デジタル技術を活用することで、オーダースーツが最短1週間で自宅に届き、開封してから1時間もしないうちに着用できるというものです。
高品質なスーツを3万円台から購入できるシステムは業界で革命を起こしたと言っても過言ではありません。
今回の講義では、マーケティングの視点のみならず、デジタルとリアルの融合といった新たな領域に挑戦し続ける同社の戦略を知ることができ、スーツにあまり親しみがない学生でもこれから社会人になる上でとても良い学びの場となりました。

(社会情報学科3年 遠藤志穂)

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