知るほど奥深い台湾の近現代史

中国語学科胎中ゼミ

中国だけでなく台湾の歴史・文化を深く学べる

専門は台湾の歴史です。もともと中国や中国語が好きで、20代のころ北京へ留学。帰国後、日本語教師をしていた時に学生に勧められ台湾映画を観たのがきっかけで、台湾史を研究する道に進みました。台湾は、最近では感染症対策やジェンダーギャップの低さなどで知られていますが、ゼミでは台湾の近現代史、特に日本が植民地としていた時代(1895~1945年)の歴史や文化に関する資料を読んだり、国内外の時事問題について議論を行ったりしています。

強みやその人らしさを直接伝え、成長力を伸ばす

ゼミ生には歴史研究の基本的な方法を身につけ、独自のテーマを設定できる視点を持てるよう導きます。また、学生の成長力を伸ばすため、その人の強みや長所に早めに気づき、機会を見つけて本人に直接伝えることにしています。自分のことは自分が一番知っていると思いがちですが、案外私のような他人が発見する場合も多いのです。その人らしさを具体的な言葉で伝えれば、それが学生の自信につながり、成長の糧になると信じています。

ゼミのことをもっと知ろう!

資料の探し方やテキストの読み方、議論の方法など初歩的なスキルを習得した上で、卒業研究に向けて専門的なテーマを設定し、具体的な構想を練っていきます。台湾の歴史は、中国や日本の近現代史とも関係が深いので、東アジア全体を視野に入れた研究活動が可能です。

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よく言われるような「明るく元気な学生」でなくても問題なし! 大事なのは「誠実であること」。嘘をつかず、前向きでいられる学生が理想です。また、日本や世界で起きているさまざまな事象に関心をもち、それを「自分の問題」として捉えようとする姿勢を歓迎します。

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本ゼミは、少人数で基本的に真面目な学生が多いようです。落ち着いた雰囲気の中で研究に集中することができると思います。私自身は近年、日本統治期に台湾で巡業を行っていた大相撲について関心を持ち、相撲全般に関する文献を収集しています。趣味が高じて相撲史の本も出版しました。

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未来のことを考えても、なかなか道が見えてこないかもしれません。それは受験生の方だけでなく、おそらく誰にとっても同じことでしょう。たとえ先のことが見えなくても、ベストを尽くしてください。前を向いて力を尽くすあなたの姿を、きっと誰かが見てくれているはずです。

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16年前から両国国技館通い。番付表を片手に特製焼き鳥を食べながら大相撲観戦するのが最高です。
胎中 千鶴 教授

台湾の「緑油精」「白花油」が愛用品です。小さくてかわいい容器に入っていて携帯に便利。アロマオイルの一種で、虫刺され、鼻づまり、頭痛、車酔いなどのちょっとした不快感なら、一塗りすればすぐにスースーして爽快な気分に。日本でこのオイルを使うと、台湾気分が味わえてほっこりします。

  • 胎中ゼミ写真
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