心理支援で子どもの福祉を保障する
心理カウンセリング学科宇野ゼミ
子ども家庭福祉、子どもと家族への心理支援について研究しています。子どもの福祉は家庭の福祉でもあるため、子ども家庭福祉と呼ばれています。子どもとその家族の福祉を保障する方法の1つとして心理支援があります。子どもを心理面で支援するためには、家族全体へのサポートが必要です。福祉とは一人ひとりの力を引き出したり、人権を保障したりすることだと思います。ゼミではそのための支援にはどのような方法があるのか、実践を通じて学びます。
自分が大学生のとき、心理面の支援を行う臨床心理士を目指していました。それが大学院で児童養護施設にて実習したのを機に、導かれるように福祉の世界へ。皆さん、福祉の領域で心理支援を行うには、どうすればいいと思いますか? その答えを追求することが、子どもの福祉問題解決につながると私は考えています。そこに「希望」があるとも。個人の力では及ばない現実がありますが、できることはあります。あなたの中に、社会に役立つ力が眠っているはず。ゼミでその力を引き出します。
ゼミのことをもっと知ろう!
児童虐待への対応や予防を中心に、実践に役立つ援助方法を学びます。また、オレンジリボン運動(児童虐待防止啓発運動)に参加。「広げよう、児童虐待防止の輪―目白初から目白発へ―」をスローガンに、児童虐待防止の関心と理解を深めてもらうため、Twitterによる啓発活動も行っています。
潜在的な力に気づいていない学生を求めます。初めに学生に自分のどういった部分を成長させたいのかを確認。一方で、私は学生の得意分野や強みを引き出し、それを生かしてゼミ活動に取り組んでもらうことで、学生がどんどん変化していきます。
各学年で雰囲気が異なりますが、共通しているのは「熱意」です。宇野ゼミの学生は、スロースターターですが、真面目でアイデアが豊富。意見交換も活発に行われるため、時に衝突もありながら絆が深まり、最後は笑顔で卒業を迎えます。「個人の成長はチームの中で。チームの成長は個人の努力で」を大切にしています。
「何か」や「誰か」のために学ぶのではなく、自分の内側から衝動として出る「学びたい」という気持ちを大事にしてほしいと思います。学ぶのは楽しいこと。あなたが学ぶ喜びを知ることのできる大学や学科はどこなのか、じっくり自分と向き合ってみてください。
夏は水遊びができる道志川や相模川沿いのキャンプ場まで足を運びます。キャンプ以外では、発見や成長があるとき、講演などを聞いて感銘を受けるとき、ゼミ活動で学生が主体性を発揮し、チームとして前に進みだしているとき......こんなときはうれしい気持ちになるし、「すごいな!」と心から感動します。