12月4日(月)、新宿キャンパス1年次必修科目「ベーシックセミナーⅡ」で、人間学部の学生を対象に特別講義が行われました。今回は「いのちの授業―奇跡がくれた宝物」と題して、小沢浩氏(島田療育センターはちおうじ所長、小児科医師)を講師としてお招きし、貴重なお話を聞かせていただきました。
「いのちってどこにある?」「いのちって誰のもの?」「いのちってなんだろう」と形としては見えない「いのち」について学生一人ひとりに考える機会を与える講義をしてくださいました。そして、学生たちがいつでも手にすることができるようにと、小沢氏の著書である『奇跡がくれた宝物―いのちの授業』(クリエイツかもがわ)と『愛することからはじめよう―小林提樹と島田療育園の歩み』(大月書店)を本学の新宿図書館に寄贈してくださいました。受講した人間学部の学生の声を一部ご紹介いたします。
「いのちの授業―奇跡がくれた宝物」を受講した学生の声
- 「障がい者の気持ちを考えよう」ということが印象に残っています。小沢氏の呼びかけで、「目をつぶって1回転して座る」ということをしただけでしたが、方向感覚が分からなくなって、腰を下ろすのが怖かったです。障がい者の方たちの世界を少しだけ体験して、見えないことはこんなに怖いことだと身をもって感じました。
- 「いのち」について深く考えるきっかけができました。両親のどちらかが違っていたら自分は生まれてこなかったかもしれないと考えると感慨深く、感謝の念でいっぱいです。
- 人間の「いのち」についてのお話だったので人間学部にふさわしいテーマだと思った。多くのエピソードを聞くことができた。今回の講義を聞くまで、療育という言葉は知らなかった。自分の知らないところで多くの問題があることに驚き、もっと知りたいと思った。