7月14日(土)にさいたま岩槻キャンパスで岩槻区伝統の「木目込み人形体験」が実施されました。参加したのは1年生対象の共通科目「地域社会で生きる」受講学生の希望者37名です。今回の体験は平成28年に締結した目白大学とさいたま市の包括連携に関する協定に基づく連携事業「地域活性化に関すること」の一環として実施されました。
当日は岩槻人形協同組合の新井理事長から人形に込められた意味などを講義していただき、岩槻人形のDVDを見て歴史などを学んだ後、体験を実施しました。講師は株式会社 宝玉の井野先生です。学生たちは説明を聞きながら初めての作業に挑戦しました。今回の作品テーマは「カエル」です。桐粉を固めた物に筋が掘ってあり、そこに鮮やかな布地を木目込んで(きめこんで)いきます。学生たちは次第に作業に没頭していきました。木目込みの技法は独特で失敗する学生もいましたが先生が優しく手直ししてくれました。
およそ2時間半から3時間で作品が完成しました。同じように見えて表情が微妙に違って見えるのが不思議です。学生たちは自分たちの感性で口をアレンジしたりしてオリジナルの人形を作っていました。
共通科目「地域社会で生きる」はキャンパスのある「さいたま市岩槻区」について学ぶことを通して、自分が今後生きる地域とどのように関わっていくのかを考える授業です。学生たちは伝統文化の体験をしてまた1つ岩槻についての学びを深めたようです。学生たちは今後この人形をモデルに岩槻人形をPRする写真撮影に挑戦します。その写真を8月に開催される流しそうめんイベントや10月に開催される学園祭で展示する予定です。
授業主担当者は言語聴覚学科で地域連携・研究推進センター員の櫻井健太専任講師です。