大学学長・短期大学部学長からのメッセージ

この度、学位記を授与された皆さん、卒業ならびに修了おめでとうございます。
本来であれば、皆さんの晴れやかな姿を前にお祝いを申し上げるはずだったのですが、新型コロナウイルスによる感染症予防のために式典が中止になり、こうした形でしか祝意を伝えられないことになりました。まことに残念ではありますが、事情をご理解くださるようお願いいたします。
さて、皆さんはこの日を迎えるまでにはさまざまな困難があったことと思いますが、それを乗りこえて今日まで来られたことに敬意を表したいと思います。また、お子様方の学業を温かく支えてこられた保護者ならびにご関係の皆様におかれましては、さぞお慶びのことと存じます。心からお祝いを申し上げます。お子様の在学中、本学へご支援、ご協力をいただき、まことにありがとうございました。改めて感謝を申し上げます。
皆さんは4月から新たな進路に向かわれることと思いますが、ただでさえ変化が早く、先の見えない時代であります。この先の新生活に対して、希望よりも不安の方が大きくなっている人もいるかもしれません。しかし、今や人生100年の時代であり、皆さんの人生はまだスタートしたばかりです。人類はこれまでも多くの困難に直面しながらも、それを乗り越えて現在の発展をもたらしてきました。人間の叡智を信じ、希望を捨てることなく、自らの望む道を進んでください。そして、この社会の発展に貢献できる人物として、活躍されることを願っています。
そして、皆さんの歩む道を支えてくれるのが周りの人たちだということを心に刻んでおいてください。人生の中で最も多感で重要な時期を本学で共に過し、多くの仲間を得たことが皆さんのこれからの人生を支えてくれます。今までに出会ってきた多くの人たちや家族に感謝し、そしてこれからの人との出会いを大切にし、大いなる希望をもって自らの道を歩んでください。
結びになりますが、令和の時代が始まってもうすぐ1年、新たな時代は激動の時代といってもいいかもしれません。この新しい時代を背負っていく皆さんのこれからの人生が豊かで実り多きものになるように願っています。
2020年3月吉日
目白大学 学長 沢崎 達夫
目白大学短期大学部 学長 油谷 純子