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令和5年度目白大学心理カウンセリングセンター公開講座
「WISC-Ⅴの実施法と解釈」を開催いたしました

  • 公開講座「WISC-Ⅴの実施法と解釈」の様子

6月3日(土)、講師に心理学博士の大六一志氏をお招きし「WISC-Ⅴの実施法と解釈」について、ご講義いただきました。

今回の公開講座は、目白大学大学院臨床心理学専攻修了生や大学院生を対象に、一部大学関係者にも参加を呼び掛けて開催しましたが、予想大きく上回る120名以上の方から申し込みがありました。
講義では、WISC-ⅣからⅤへの改訂に関して、実施方法の変更点に加えて、改訂の経緯や背景までも、分かりやすく説明していただきました。基盤となる理論がCHC理論に変更され、新たな指標が加えられたことで、何をとらえられるようになったのか、詳細に知ることができました。

午前中は、WISC-Ⅴの実施法や指標の意味についての講義、午後からは、検査で得られた理解をいかにして支援につなげていくのか、大六氏ご自身の臨床経験をも踏まえながらご教授いただきました。
WISC-Ⅴの特性と限界を知った上で、いかにテストバッテリーを組み、具体的な支援に生かしていくのか、たくさんのヒントをいただくことができました。 白熱した講義からは「WISC-Ⅴの実施と解釈」という枠にとどまらない、大六氏の知能観、臨床への姿勢が伝わってきました。大変貴重な機会をいただき、今後の臨床活動に向けての意欲が湧いてきました。

参加者からは「充実した内容であるにもかかわらず大変分かりやすかった」「5時間の講義が短く感じた」などの声が多数聞かれました。受講後のアンケートでも、多くの参加者の方から、長文で熱のこもった感想を寄せていただきました。 大六氏、ご参加くださいました受講者の皆さま、ありがとうございました。

今後も心理カウンセリングセンターでは「臨床」で求められている新しいテーマや課題、必要なスキルや手法などさまざまなトピックスを取り上げ、公開講座やセミナー等を開催していく予定です。

※WISC-V知能検査は、2021年に発行された、ウェクスラー児童用知能検査WISCの最新日本版です。
5歳0カ月〜16歳11カ月の子どもの知能を測定する個別式の包括的な臨床検査となっています。

講師プロフィール

大六 一志(だいろく ひとし)
博士(心理学)。公認心理師。臨床心理士。臨床発達心理士。特別支援教育スーパーバイザー。東京大学大学院人文科学研究科博士課程心理学専攻修了。東京大学大学院助手、武蔵野女子大学人間関係学部講師、助教授、筑波大学心身障害学系講師、准教授、教授を歴任。WISC-IV、WISC-V、WAIS-III、WAIS-IV、WPPSI-IIIでは日本版刊行委員を務める。各地で健診委員、巡回相談員、特別支援教育アドバイザー、顧問等。著書・論文多数。