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目白大学耳科学研究所クリニックの伏木宏彰院長が作成ワーキンググループ長を務めた『前庭リハビリテーションガイドライン』が発行されました

前庭リハビリテーションガイドライン 2024年版

日本めまい平衡医学会が発行した『前庭リハビリテーションガイドライン 2024年版』がリリースされました。

2020年、目白大学耳科学研究所クリニックの伏木宏彰院長(言語聴覚学科教授)は、日本めまい平衡医学会から訓練の標準化を目的として「訓練基準の改訂」続いて「前庭リハビリテーションガイドライン」の作成ワーキンググループ長に任命されました。

このガイドラインは、前庭リハビリテーションの標準化を目指し、11のCQ(Clinic Question)に分類され、システマティックレビューに基づいたエビデンスを分析し、推奨事項がまとめられています。ガイドラインでは、訓練方法がイラストや動画で詳しく解説されており、末梢性めまいで慢性的に平衡機能が低下してふらつきやめまいに悩む患者に対し、従来の薬物治療からエビデンスに基づいた運動療法へのアプローチを促すことを目指しています。

近年、日本でもめまい疾患の治療において、従来の薬物療法に加えてリハビリテーションの重要性が認識されるようになりました。目白大学耳科学研究所クリニックはこの動向に早くから注目し、2015年から世界的に高い評価を受けるピッツバーグ大学でリハビリテーション技術を学び、世界基準のリハビリテーションを導入する取り組みを始めました。クリニックチームは理学療法士とめまい相談医を中心に臨床研究を積み重ね、メタアナリシスやRCTを含む多数の論文を発表しています(参考文献)。

伏木院長は、このガイドラインがめまい診療の質を向上させ、前庭リハビリテーションの普及に貢献し、めまい・平衡障害に苦しむ患者にとって朗報となることを願っています。

『前庭リハビリテーションガイドライン 2024年版』
著  者:日本めまい平衡医学会
発  行:金原出版
発行年月:2024年2月

参考文献:
伏木宏彰, 総説:耳鼻咽喉科頭頸部外科診療の新機軸―前庭リハビリテーション―. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報2024年 127巻 1号 p.1-9
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkotokeibu/127/1/127_1/_article/-char/ja