保健医療学部

作業療法学科

Department of Occupational Therapy さいたま岩槻キャンパス

授業レポート

  • 作業療法学科
  • 授業レポート
  • さいたま岩槻
  • イベントは終了しました
  • Tags : 大学トップ, 学園トップ

作業療法学科「専門コースゼミ」でレクリエーションの評価をゲートボールを題材に体験しました

  • 参加した学生と筑波大学の松元剛准教授(2列目右)と、
    日本ゲートボール連盟の内原洋平氏(1列目左)と一緒に記念撮影

保健医療学部作業療法学科では3年生を中心に、2022年度より「専門コースゼミ」を開講しています。これらのゼミでは、学生に人のウェルビーイング(健康と幸福)や作業療法の視点を、さまざまな体験を通して深めてもらうというねらいがあります。

アクティビティ作業療法コース

11月30日(水)、作業療法学科・専門コースゼミの一つである「アクティビティ作業療法コース」で、学生がゲートボールを体験しました。

作業療法ではさまざまな障がいをかかえた患者がいる中で、アクティビティを企画・運営し、作業場面を介した評価を行う場面があります。
今回は、アクティビティに関した評価を廣瀬里穂助教が担当し、ゲートボールに関しては渕上真帆助教が担当しました。

アクティビティは、渕上助教が日本ゲートボール連盟と筑波大学と共同で受託研究を行っている「イージーゲートボール」を用いています。
作業療法では、個人だけではなく集団の中での関わりの中で、どのような発言や行動をとっていたのか、ゲームの優劣などと併せて評価していきます。3人1チームになって対戦を行う中、対象者同士のコミュニケーションの取り方やゲームへ参加する姿勢を、評価表をもとに観察していきます。

当日は開発チームである筑波大学から松元剛准教授と、日本ゲートボール連盟から内原洋平氏にご参加いただきました。このゲームはゲートボールをより簡単に、多くの人に楽しんでもらうことを目的に開発されており、これまで複数の小学校でも実施されています(イージーゲートボールの詳細はこちら ) 。

今回は作業療法での臨床場面を想定した「健常者」「片麻痺患者 or 高齢者」「車いす利用者」を設定して3人1チームを作りました。
イージーゲートボールは、ゲートボールの戦略性をそのままに、仲間を助けつつ相手のチームの得点を阻止することを常に考えなければなりません。そのため仲間がコートのどこにいるのか、相手得点を阻止する方法は何かを相談しながら進めます。制限時間もあるので、1プレーごとに状況を判断して戦略を練り直す必要もあります。

はじめは慣れないボールの操作や装具による運動制限に戸惑っていた学生も、1ゲーム行うとすぐにルールやボールの操作に慣れていました。
ゲームは学生 VS 教員+ゲストで2試合行いましたがすべて学生の圧勝。また、参加した学生からは「今回設定した障害には関係なく、誰でもできるレクリエーション」「ルールもすぐに覚えられる」など話しており、臨床現場で行うアクティビティについて経験を通じて理解を深める機会になったと思います。

  • 3人1チームで戦略を立てています
  • 見方を助けるか、相手をゴールから遠ざけるか…
  • 相手の一投を見守ります
  • 活動中の発言や動作を評価していきます

※今回の実施に当たり、日本ゲートボール連盟からイージーゲートボール用のボールをいただきました。お礼申し上げます。