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人間学部子ども学科の山中智省専任講師が、8月18日（金）開催の「ライトノベルツーリズム推進セミナー in 福井」に登壇します。

「アニメ聖地巡礼」という用語があるように昨今の聖地巡礼（＝ある作品の舞台となった場所やゆかりの場所を「聖地」と呼び、そこを実際に訪れること。）は、作品の舞台が明確なビジュアルで示されるアニメ／映像をきっかけに生じる傾向にあります。一方で、映像化を待たずにこうした現象を発生させ、今まさに熱い注目を集めているのが、裕夢（著）raemz（イラスト）によるライトノベル『千歳くんはラムネ瓶のなか』です。

『千歳くんはラムネ瓶のなか』（ガガガ文庫）
※本学新宿図書館に蔵書あり
https://gagagabunko.jp/specal/chiramune

本作は、第13回小学館ライトノベル大賞（2018年）の優秀賞受賞作で、著者の出身地である福井県福井市を舞台に実在する地名や店舗、「ご当地ネタ」の数々といった地域性の高い内容を盛り込みながら、「リア充」のキャラクター視点で描かれる青春ラブコメ小説です。そして、人気の高まりとともに福井市を訪問するファンが増える中、2022年2月には福井市とのコラボ企画が実現し、大きな盛り上がりを見せました。さらに、2023年8月19日からはコラボ企画の第3弾がスタートするなど、本作は今や、映像化に依存しない純粋な「ラノベ聖地巡礼」「ライトノベルツーリズム」の記念碑的成功事例になりつつあります。

『千歳くんはラムネ瓶のなか』×舞台福井 夏の巡礼を楽しもう！コラボ第3弾イベント特設ページ
【チラムネ福井コラボ】
https://fuku-iro.jp/chiramune2023

こうした中、8月18日に福井市で開催される「ライトノベルツーリズム推進セミナー in 福井」に、ライトノベルの研究に取り組んでいる子ども学科の山中智省専任講師が登壇し、『千歳くんはラムネ瓶のなか』をめぐる聖地巡礼現象を中心に、「ライトノベルツーリズム」について議論を交わす予定です。ご興味のある方は、ぜひ現地でご参加ください。