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Department of Social Information 新宿キャンパス

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社会情報学科「ファッションブランド・ケーススタディ」授業レポート "カイハラデニムのビジネスモデルについて"

社会情報学科の「ファッションブランド・ケーススタディ」は、ファッション・美容業界などで活躍されている実務家をお招きし、マーケティングやブランドの事業戦略をお話しいただく講演型の授業です。

7月10日(月)は、カイハラ株式会社の稲垣博章氏(執行役員 営業本部長)にお越しいただき、同社のビジネスモデルについてご講演いただきました。

ユニクロやGUのジーンズを持っている人は多いと思いますが、ジーンズの素材(デニム)をカイハラが生産していることはほとんど知られていません。
同社は世界的に有名なグローバル企業でもあり(※1)、Levi'sやEDWINなどジーンズの有名ブランドはもちろん、BEAMSや無印良品、プラダやアディダス、ZARAなど国内外の幅広いブランドにデニムを提供しています。

デニム生地は糸を藍色に染めるため、工場の水が汚れて環境に悪いという印象を与えがちなのだそうです。
しかし同社は早い段階から環境を意識したものづくりを意識しており、汚れたり、黄ばんだシャツをインディゴ染め(カイハラブルー)で染め直して再利用するプロジェクトをシャツブランドと一緒に取り組んでいます。
また、世界のKAIHARAとして活躍する一方で本社がある広島の地域に愛され、社会に貢献するサステイナブルな企業を目指しているそうです。

さらに同社は近年、他業種とのコラボも積極的に推進しており(※2)、教室では実際にデニムの糸や生地を披露しながら、10年かけて開発されたモンスターストレッチという伸縮性のあるジーンズも紹介いただくなど、受講生たちはデニムの奥深さについて真剣に聴き入っていました。
講演の終盤から終了後は受講生からの質問が絶えませんでした。

  • ※1 2015年にはタイに工場を設立し、生産量のおよそ30%を海外ブランドへ販売している。
  • ※2 アウトドアや自動車メーカーとコラボしてテントやキャンピングカーの内装にデニム素材を用いている。

<受講生の感想>

  • これまでマーケティングといえば完成品を販売する企業を中心に考えていたので、ジーンズの生地を生産する企業について講演を聴くのは興味深かった。
  • 私が持っているジーンズは動きにくく、膝の跡がついてしまうが、講演で紹介されたジーンズは伸縮性があり、試してみたいと思った。
  • デニムを衣服だけでなく、デニムの車、デニムの床、ソファなど、さまざまな製品とコラボすることで、使っていくにつれて経年変化が出るため飽きさせない点にデニムの新たな可能性が生まれると感じた。
  • 新しいデニムの開発に10年という時間をかけて時代を先取るために行動していることは素晴らしいと感じた。