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Department of Social Information 新宿キャンパス

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社会情報学科4年生が「コンテナハウスを活用した社会課題の解決策」を提案しました

  • コンテナハウスの事例見学
  • 模型制作によるサイズ確認

社会学部社会情報学科4年生の選択必修科目「住まいと環境デザイン(担当教員:土屋依子)」では、"コンテナハウスを活用して、社会問題を解決する!"をテーマに課題制作に取り組みました。

本講義では、アクアクララレモンガスホールディングス株式会社(以下、ALHD)より実際に販売されているキューブ型のコンテナハウス"BLOCKLY"を題材とし、その企画・設計・開発に携われた、建築家の蘆田暢人氏(蘆田暢人建築設計事務所)、環境コンサルタントの吉岡剛氏(株式会社ノマディックエナジー)、ALHD新規事業開発部の村林真亜来氏にご指導いただきながら進めました。

資料
題材としたコンテナハウス「BLOCKLY」※ALHD資料

講義前半では、近隣のコンテナハウスを活用したレンタルスペースを見学したり、パネルを貼り合わせてコンテナハウスのサイズ感を確認したりして活用イメージを膨らませ、観察結果を集約・整理して、コンテナハウスの利点や利用制約を洗い出しました。
7月の最終発表では、各自が設定した社会問題の解決策として、コンテナハウスを「どこに」、「どのように」設置し、だれがどのように管理・運用するのか、対象とする利用者像やニーズのエビデンスを示しながら、具体的な活用方法を提案しました。

ゲスト講師および受講生20名による相互評価により、以下の4名の学生が優秀発表に選ばれました。

タイトル
(提案者)
コンテナハウスの活用についての
提案内容
地域交流と防災を2軸にした、鐘ヶ淵駅周辺への提案
(井手菜々美)

鐘ヶ淵駅と白髭防災団地においてコンテナによる移動式フードマーケットを開催し、防災備品の収納保管場所としても活用する

脱・使い捨て!リユースコンテナ
(花城慶悟)

埼玉県川越市なぐわし公園内資源化センターそばにコンテナハウスを設置し、住民同士の不用品の物々交換の場とする

移動式美容室 ポルタ
(牛山央捷)

高齢者が多い都営戸山ハイツ団地に設置したコンテナハウスで学生が実習の場として美容室を経営し、高齢者と交流する

地下をもっと快適に安全に
(荒井陸斗)

新築の⼾建住宅の地下に設置し、平時は普通の部屋や趣味の部屋として使えて災害時は地下シェルターとして使用する

<受講生の感想>

  • コンテナハウスを活用のアイデアはいくつか思い浮かんだが、利用者数の見込みや設置費用、設置の際の周囲の環境との兼ね合い、自分自身が利用したいと思うか等、現実的な要素をもって検討をすると、いくつもの障壁が出現し、ブラッシュアップがなかなか容易ではなかった。頭の中にあるアイデアを発表する段階と、アイデアを現実のものとするその間には、果てしないステップと乗り越えねばならない障壁があることを学んだ。(4年 牛山央捷)
  • 本講義のようにデータや調査結果に基づいて活用方法を考え、「ニーズがあるのかどうか」「設置場所が適切かどうか」「実現性があるのか」なども含めて、しっかりと評価をされることは、初めての経験だった。これから社会で働く際にも、自分の考えを他人に分かりやすくプレゼンテーションをする機会は非常に多いと思うので、本講義での経験はとても良いものだと考える。(4年 古村一真)

ゲスト講師を招いての最終発表会

  • 左より吉岡氏、蘆田氏、村林氏