社会学部社会情報学科の長崎ゼミでは、NPO(特定非営利活動)法人APLAと提携し、「ゼミ活動におけるフェアトレード・バナナを活用したソーシャル・マーケティングの実践」というテーマで、フェアトレード・バナナの普及について研究と実践を進めています。
長崎ゼミは、まず、バナナを巡りフィリピンで起こっている現状を理解するため、7月29日(日)東京都渋谷区で開催された「"甘い"果実の苦い真実~フィリピンからの訴え 上映会+セミナー」に参加しました。セミナーには、フィリピンバナナの主要生産地であるミンダナオ島よりゲスト2名が招かれ、生産現場で起きている問題についてお話を聞くことができました。フェアトレード・バナナの普及の意義について考えさせられたイベントでした。
9月11日(火)、バランゴンバナナの具体的な特徴などをインタビューすべくNPO法人APLAを訪問して日本のフェアトレード全体の現状なども含めて、事務局長の吉澤真満子氏にお話をうかがいました。
9月17日(月)から9月19日(水)に行われた夏合宿でも、イベントで上映された「"甘い"果実の苦い真実」をゼミ生全員で再び鑑賞し、生産地の現状について理解を深めました。
ゼミ生のアイデアから、フィリピンに自生する無農薬で非常に甘みが強いことが特徴の「バランゴンバナナ」で砂糖なしのバナナスムージーを作って学園祭で販売することを決めました。販売と同時に、バナナを巡る問題についての展示も行い、フェアトレード・バナナの認知を広げることを目指します。また、すべての利益をNPO法人APLAが行っている「バナナ募金」に寄付して、福島の子どもたちのおやつにフェアトレード・バナナを送ってもらうことも決めました。
ゼミの活動を通してフィリピン農家の人たちや福島の子どもたちを思うことで、学生たちも人間的に大きく成長することでしょう。