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Department of Social Information 新宿キャンパス

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社会情報学科「ファッションブランド戦略論」 授業レポート "カシオ G-SHOCKブランド戦略"

ファッションブランド企業の方々を講師としてお招きし、実務(現場)の視点からマーケティングやブランド戦略に関する内容についてご講演いただく「現代の社会1(ファッションブランド戦略論)」。
5月17日(金)の授業では、カシオ計算機株式会社 営業本部 プロモーション部 部長 田中秀和氏をお招きし「カシオ G-SHOCKブランド戦略」をテーマにお話しいただきました。

「カシオ G-SHOCKブランド戦略」の授業レポート

G-SHOCKは中空構造を用いており、デザインそのものが耐衝撃構造になっているのが大きな特徴の腕時計です。G-SHOCKのブランドマーケティングは多彩で、最初に4P(商品・価格・プロモーション・流通)やSTP(市場細分化・ターゲット設定・ポジショニング設定)などのマーケティング戦略の重要性について説明がありました。
特筆すべき戦略は「ファン創りマーケティング」で、これはSNSの活用(有名人によるコンテンツの発信・拡散)により、顧客の『共感』の連鎖を生み出すことでファンを増やし、ブランド構築へとつなげるというものです。

私を含め、受講生の多くがG-SHOCKを持っていましたが、近年はスマートフォンの普及により、腕時計を利用する若者が減少しています。その対応策として、同社は若者とG-SHOCKの関係性を構築するイベントを積極的に行うそうです。
たとえば六本木で人気アーティストを招いたユーザー参加型のイベントを仕掛けるなど、さまざまなマーケティング・コミュニケーションの戦略をとっています。 さらに、近年ではG-SHOCKの魅力を海外へ伝えるために、グローバルマーケティング戦略にも力を入れています。
同社はすでに世界中へと進出していますが、各国によりG-SHOCKのブランド認知度は異なります。
そこで同社は世界各国を3つの段階(ステージ)に区分し、認知度の低い国には、タフさやファッションとしてのブランド認知を図り、次のステージでは信頼と安心のブランド価値を浸透させ、最終的にはステータスとしてのブランド認知を浸透させる戦略をとっているそうです。
その上で、各国に合わせた流通チャネルを開拓する必要があるということでした。

普段からG-SHOCKを身につけている私たち学生にとって、とても身近な商品ですが、その背景にはさまざまなマーケティングの理論が用いられていることを改めて知り、90分があっという間でした。
この度はご講演いただき、ありがとうございました。

(社会情報学科3年 小林桃子)

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