耳より小話【その12】
"モスキートーン"の音域も評価可能!
当院で超高音域の聞こえを詳しくチェックできます!!
通常の聴力検査(125〜8,000Hz)に加えて、より高い周波数帯(8,000〜20,000 Hz)を測定する超高音域聴力検査が実施できるようになりました。
この検査では、若い人にしか聞こえないとされる「モスキートーン(モスキート音)」に相当する音域も測定可能で、通常の検査では捉えにくい早期の聴覚変化をより詳しく評価することができます。
超高音域聴力検査は、通常の聴力検査で「異常なし」と言われていても耳の症状がある方において、その原因の理解や生活指導に役立つ可能性があります。
- 「キーン」や「ジー」といった高い音の耳鳴りがある方
- 難聴の早期発見を希望される方(特に若い世代の方で、イヤホン・ヘッドホンの使用頻度が高い方)
- 聴覚過敏の精査を希望される方
下図、右が超高音域聴力検査(8,000〜20,000 Hz)の結果です。

この聴力検査の結果(大学生 女性)では、14000Hzからの高音域からの聴力低下が確認されました。
同じ年代の平均からすると聴力低下が進行しているようです。
この検査結果のように、通常の聴力検査(125〜8,000Hz)だけでは捉えることが難しい聴覚変化も、超高音域聴力検査(8,000〜20,000 Hz)を行うことで、より早期の聴覚変化を詳しく評価することが可能になります。
本検査は日本国内ではまだ普及が進んでいない検査であり、実施できる医療機関は限られています。
検査をご希望の方へ
超高音域聴力検査(8,000〜20,000 Hz)は、予約制となっております。
ご希望の方は、お電話または受付窓口にてお気軽にお問い合わせください。

