補聴器外来(成人)

補聴器外来の流れ

医師による診察
医師が診療、精密検査等を行った上で、補聴器の適応について判断します。
言語聴覚士による初回問診
  • 言語聴覚士が生活環境、コミュニケーション状況、補聴器についてのご希望(補聴器の形、ご予算等)を伺った上で、試聴用補聴器を選定します。
補聴器の試聴開始と補聴器の効果測定
  • 検査結果や初回問診で伺った情報を踏まえ、補聴器のプログラムを調整します。
  • 補聴器業者が補聴器の使い方を説明した後に、試聴用補聴器をお貸し出しします。
  • 言語聴覚士が補聴器の効果を測定します。
  • 2~3週間くらいご自宅で試聴用補聴器をご使用いただきます。
補聴器の再調整と効果測定
  • 生活場面にて使用した感想(「〇〇の音がうるさい」「テレビのボリュームが下がった」等)を伺い、試聴用補聴器の微調整を行います。
  • 言語聴覚士が微調整した補聴器の効果を測定します。
  • 微調整が完了したら、再度2週間程度ご自宅でご使用いただきます。
  • 生活場面における試聴と来院して再調整することを数回繰り返します。
補聴器の購入を判断
  • 生活場面において補聴器による効果を感じられ、検査結果も良好であった場合は購入の手続きに進みます。
  • お支払いは、補聴器業者と直接行っていただきます。
  • 今回は購入を見合わせるという判断でも問題ありません。

多少時間がかかる場合もございますがご了承ください。

補聴器外来の受診にあたって(ご理解をお願いします)

※当クリニックは、厚生労働省の定める補聴器適合検査の実施施設です。

補聴器は、医療機器(薬事法の定める管理医療機器)です。
当クリニックでは耳鼻科診療の一つとして、医学的見地から補聴器適合・使用練習・評価を行います。

補聴器の器種の選び方・補聴器の効果は、個々人の耳や聴力の状態によって異なります。

  • 聴力の状態や外耳道の形状によっては、ご希望の補聴器の形をお選びいただけない場合があります。

最新の補聴器であっても効果には限界があり、聞こえが完全に回復するわけではありません。

  • 補聴器の使用には、練習が必要です。
    練習初期には、生活音が不快に聞こえる場合があります(多くの場合、次第に慣れます)。
  • 補聴器は、一対一での対面での会話(ゆっくりとした話し方)で最も効果があります。
    早口や離れた場所、騒がしい場所での会話は、補聴器による聞きとりの改善には限界があります。
  • 補聴器を上手にお使いいただくには、補聴器の効果的な使用法をおぼえることが必要です。
    また、さまざまな音へ慣れること、周囲の方のコミュニケーション上の配慮・工夫も必要です。

補聴器の使用は、周囲の方とのコミュニケーション改善を目標にします。
ご高齢の方の受診の場合は、ご家族の同伴をお願いいたします。

【福祉利用手続き】

福祉利用の場合

身体障害者手帳(聴覚障害)所有の場合は、購入費の補助が利用できる場合があります。補聴器適合後、後日、役所窓口に申請手続きを行って下さい。