リハビリテーション科(言語聴覚療法)

失語症・高次脳機能障害の患者様の受け入れ可能です!

当院では失語症や高次脳機能障害の方々に対して
専門的な支援を行っています

失語症とは

失語症とは、脳梗塞・脳内出血などの脳血管障害や事故による脳外傷などによって大脳の言語をつかさどる部分が損傷され、言葉を聞く、話す、読む、書くということばの基本的な機能が損なわれ、コミュニケーション能力に影響を与える後遺症です。下記の高次脳機能障害の一つでもあります。

主な症状
  1. 適切な言葉が出てこない: 伝えたい内容があっても、適切な表現が出てこなかったり、言い間違えたりします。
  2. 理解の難しさ: 話し言葉や文字で書かれた内容を理解しにくくなります。
  3. 書くことの困難: 文字が思い出せなかったり、書き間違えたりすることがあります。

高次脳機能障害とは

高次脳機能障害は、脳の前頭葉や側頭葉など、高次の認知機能を担当する部分に障害が生じることで生じる障害です。思考力、判断力、記憶、注意力、実行機能などが影響を受け、生活に様々な影響が生じます。

症状の例
  1. 遂行機能障害: 計画を立てたり、効率よく柔軟に物事を行ったりすることが難しくなる、指示をされないと行動できない、何かをする際に優先順位が分からなくなる、など。
  2. 注意力障害: 集中力や注意が続かない、気が散って落ち着かない、ミスが極端に増える、など。
  3. 記憶障害: すぐに忘れてしまう、新しいことを覚えられない、など。
  4. 社会的行動障害: すぐに興奮したり怒ったりする、意欲が低下する、一つのことにこだわる、など。

失語症をはじめとする高次脳機能障害のある方が生活の質を向上させるためにはリハビリテーションが必要不可欠です。患者さん一人一人に合わせた対応が必要です。
当院ではご家族や介護者の方への情報提供も含め、患者様の生活の質を向上できるように専門的なリハビリテーションを行っています。

言語聴覚療法

聴こえやことばの障害、あるいは摂食・えん下の障害などコミュニケーションに関る言語聴覚障害全般を、言語聴覚士有資格者(クリニック専任言語聴覚士、並びに言語聴覚学科教員)が専門的に訓練(リハビリテーション)いたします。

  • 幼児聴力検査室
  • 成人聴力検査室
  • 言語リハビリの様子

言語聴覚療法(言葉のリハビリテーション)で
受診される方へ

受付方法

必ずお電話でご相談ください。
担当の言語聴覚士が伺ってから、予約をお取りします。

  • 他の病院で診療を受けていた方は専門医の紹介状をお持ちください。
  • 他院や他施設での言語検査や発達検査等の結果をお持ちの方はお持ちください。

[ 受付専用電話 ] 048-797-3341
(13~16時)


新規患者の受付状況について

言語聴覚療法の流れ

症状によっては、電話にて担当の言語聴覚士と相談後、診察の予約を取る場合があります。
詳細は、言語聴覚リハビリテーションの内容でご確認ください。

  • 診察
  • 検査
  • 障害の評価・訓練の計画
  • リハビリテーション
診察

医師による耳・鼻・のどの診察。えん下障害や発声障害では経鼻ファイバースコープで声帯や喉頭の診察を行います。内服中の薬がある方は必ずお薬手帳や薬の説明書をお持ちください。
高次脳機能障害では脳外科の紹介状をできるだけお持ちください。

検査

純音聴力検査・幼児の聴力検査(BOA/VRA)・OAE・ABR・ASSR・語音聴力検査・補聴器適合検査・インピーダンスオージオメトリー・えん下造影検査・発達検査・言語機能検査など
検査機器の紹介はこちら

障害の評価・訓練の計画

言語聴覚士が障害の評価を行い、最適な訓練方法を計画いたします。

リハビリテーション(言語聴覚士が以下のことで、お困りの方々を支援します。)

訓練にあわせて家庭や周りの方のサポート方法も指導いたします。

言語聴覚リハビリテーションの内容

選択した内容がオレンジの枠内に表示されます。

下のボタンをクリックしてください。

失語・高次脳機能障害(脳血管障害の後遺症)

【対象】
脳梗塞や交通事故などによる脳血管障害の後遺症により、聞く、話す、読む、書くなどの言葉を操ること全般が難しい方や、なめらかに話せない、話すことができても、意味不明な話になりやすい方、記憶力や注意力などが低下した方などを対象にしています。

【診察の流れ】
必ず、前医の紹介状をお持ちください。一般外来にて耳鼻咽喉科医が診察をした上で、専門の言語聴覚士が対応します。まずは、お電話にて担当の言語聴覚士が状況を伺い予約を取ります。お電話の際には、先に「ことばの相談」とお伝えください。
電話で相談後、予約をとる

【評価・指導】
各種言語機能検査、高次脳機能検査などを実施した上で、方針を検討します。
家庭学習のアドバイスや、ご家庭における援助法や接し方のアドバイスなどを行います。

聴覚障害(聴こえの問題)

【対象】
生まれつき聴こえにくいお子さんや成人の方、または年齢とともに聴こえづらくなった成人の方などを対象にしています。

【診察の流れ】
初めに耳鼻咽喉科一般外来にて耳鼻咽喉科医の診察を受けた上で、専門の言語聴覚士が対応します。必要に応じて、他の医療機関等と連携します。
耳鼻咽喉科一般の受付方法へ

【評価・指導】
聴力検査やことばの聞き取りの検査などを実施し、必要な場合には専門の言語聴覚士が補聴器を調整します(成人の方の場合は補聴器外来で対応します)。お子さんで言語発達に影響がある場合、言語発達訓練を行います。
ご家族に対して、ご家庭での接し方などをアドバイスし、関係機関との連絡調整を行います。
補聴器外来(予約制)が読売新聞 "病院の実力"に掲載されました。

吃音(単語の最初の音が出しにくい)

※初診時に記入してお持ちください。言語外来問診票  吃音調査票

【対象】
言葉の最初の音を繰り返す、引き伸ばす、つまって音が出てこないなどの症状のあるお子さんと成人を対象にしています。

【診察の流れ】
一般外来にて耳鼻咽喉科医が診察をした上で、専門の言語聴覚士が対応します。まずは、お電話にて担当の言語聴覚士が状況を伺い予約を取ります。お電話の際には、先に「ことばの相談」とお伝えください。他院や他施設での言語検査や発達検査等を受けられたことがある場合はお伝えください。
電話で相談後、予約をとる

【評価・指導】
吃音検査、自由場面における評価、各種言語発達検査や、ご家族からの問診などを実施した上で、方針を検討します。
ご家族の接し方のアドバイスや、年齢に応じて吃音に対する発話訓練などを行います。

音声障害(声がかすれる、出しにくい)

【対象】
声がかすれる、ガラガラする、出しにくいなどの症状のある方(主に成人の方)を対象にしています。声やのどについてお困りの方は、ぜひご相談ください。

【診察の流れ】
まず、耳鼻咽喉科一般外来を受診してください。診察の上、必要な検査や音声・えん下専門外来の予約をお取りします。
当クリニックの音声・えん下専門外来では、全国でも数少ない音声のエキスパートである医師と言語聴覚士がタッグを組んで対応し、専門的な診察と音声治療を提供いたします。
耳鼻咽喉科一般の受付方法へ

【評価・指導】
医師による喉頭内視鏡検査と言語聴覚士による音声機能評価を実施し、方針を検討します。訓練の必要性がある場合には、言語聴覚士による訓練を行います。
生活上の声の衛生に関するアドバイス、家庭での練習法に関するアドバイスを行います。

摂食・えん下障害
(うまく飲み込めない、むせる)

【対象】
飲み込みにくい、のどに詰まる感じがするなどの症状のある方を対象としています。

【診察の流れ】
まず、耳鼻咽喉科一般外来を受診してください。そののち、音声・えん下専門外来にて専門の医師と言語聴覚士による診察を行います。
耳鼻咽喉科一般の受付方法へ

【評価・指導】
必要に応じてえん下造影検査や内視鏡検査を実施し、言語聴覚士による訓練やアドバイスを行います。

構音障害
(発音がはっきりしない、呂律が回らない)

※現在混み合っており、成人のみ新規受付を行っております。
ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解戴きますようお願い致します。

【対象】
発音がはっきりしない、特定の音が言えない(例:カキクケコがタチツテトになる)、口唇口蓋裂があったなどのお子さん(主に就学前の幼児)や、脳血管障害の後遺症で呂律が回りにくくなった成人の方などを対象にしています。

【診察の流れ】
他の病院で診療を受けていた方は、前医の紹介状をお持ちください。一般外来にて耳鼻咽喉科医が診察をした上で、専門の言語聴覚士が対応します。まずは、お電話にて担当の言語聴覚士が状況を伺い予約を取ります。お電話の際には、先に「ことばの相談」とお伝えください。他院や他施設での言語検査や発達検査等を受けられたことがある場合はお伝えください。
電話で相談後、予約をとる

【評価・指導】
構音検査、発声発語器官の機能検査、各種発達検査や知能検査や、必要に応じて医師による鼻咽腔内視鏡検査などを実施した上で、方針を検討します。手術の必要性がある場合には、他院へご紹介します。
定期的な構音訓練や、家庭における練習方法の指導やアドバイスなどを行います。

その他 ことばについて相談したい

まず、お電話でご相談ください。
担当の言語聴覚士が伺ってから、予約をお取りします。

[ 受付専用電話 ] 048-797-3341
(13~16時)

新規患者の受付状況について

現在、言語聴覚に関するリハビリは一部症状について新規受付を行っておりません。
受付できる目処が立ちましたら、当ホームページにてお知らせいたします。

新規受付できるリハビリ
  • 聴こえが悪い(子ども・成人)
  • 脳血管障害の後遺症(成人)
  • 呂律がまわらない(成人)
  • 声がかすれる、出しにくい(成人)
  • まく飲み込めない、むせる(成人)