耳より小話【その8】
補聴器をつけたまま電話を使用する方法
補聴器を使用されている方で、こんなことはありませんか?
- 補聴器を外した方が電話の声がよく聞こえる
- 補聴器をつけたまま電話をすると「ピー」という音(ハウリング音)が鳴ってしまう
補聴器をつけたまま電話をする時には、受話器の当て方に気をつける必要があります。
今回は補聴器のタイプ別に、補聴器をつけたまま電話をする時の注意点を解説します。
耳かけタイプの補聴器
電話のスピーカーを"耳の穴"ではなく補聴器の"マイク"にあてる
耳かけタイプの補聴器をつけると、マイクは耳の上にあるので、スマートフォン(電話)のスピーカーを耳の穴にあてても声がよく聞こえません。
耳かけタイプの補聴器を使用して電話をする際は、耳の上にある補聴器のマイクにスマートフォン(電話)のスピーカーを当てるようにします。
補聴器マイクとスマートフォン(電話)のスピーカーの位置は機種によって差があるので、自分の補聴器と耳に合う最適な位置を見つけましょう。
耳あなタイプの補聴器
耳とスマートフォン(電話)の間に少し隙間をあける
耳あなタイプの補聴器は耳の穴に補聴器を入れるため、音や声を拾うマイクが耳の穴付近にあります。
そのため、耳あなタイプの補聴器でスマートフォン(電話)をする時には、通常通りの電話の持ち方で通話が可能です。
ただし、補聴器から「ピー」という音(ハウリング音)が起きる場合は、スマートフォン(電話)で耳を塞いでしまうことが原因です。
そのため、スマートフォン(電話)と耳の間に少し隙間を作る事でハウリングを回避する事が可能です。

Bluetoothで接続しての通話
(スマートフォンなど)
最近の補聴器にはBluetooth接続機能が搭載されているものが多いです。
Bluetooth対応の補聴器とスマートフォンをあらかじめペアリングしておくと、スマートフォン(電話)の音声を直接補聴器に送信できます。これにより雑音が減り、よりクリアな音声で快適な通話が可能になります。
(補聴器によっては、接続できるスマートフォンの機種が限られる場合があります)
※注意:着信音について
Bluetooth接続中は、着信音が補聴器から再生され、スマートフォン本体から着信音が出ない場合があります。(補聴器を外していると着信に気づけません)
バイブレーション機能はスマートフォン本体が振動しますので、バイブレーションの設定を行うこともひとつの方法です。
通話以外でのBluetooth接続も可能
スマートフォンと補聴器をBluetoothで接続すると、通話以外の音(音楽、動画配信サービス、ビデオ会議の音声、など)も良い音質で聴くことができます。
スマートフォン以外にも一部のゲーム機も補聴器とBluetooth接続して楽しむことができます。
困った時は補聴器専門店や専門家に相談を
補聴器の使い方や設定でお困りのことがありましたら、補聴器専門店にご相談ください。
当院の専門スタッフも聞こえに関する悩みを丁寧にサポートいたします。