心理学研究科臨床心理学専攻

2019年3月修了(カウンセラー <公認心理師・臨床心理士>/株式会社日立製作所 日立健康管理センタ )

山中 千鶴 さん

キャリアアップ 公認心理師 研究・実践 臨床心理士 資格取得
職場での悩みや葛藤について考察し
産業領域の心理支援に貢献する

大学で心理職を志して学び、関心が高まった産業心理学の科目を履修でき、資格取得に向けたカリキュラムが備わる目白大学大学院へ進学しました。企業勤務の友人から仕事の悩みを聞く機会が多かったことで、産業領域で心理臨床に立つ目標が明確になりました。研究では、20 代の労働者が求められる役割にストレスを抱いた際、大学生アルバイトと20 代の就労者との対処の違いを比較。役割ストレスは両者で異なり、就労者は職場適応に課題を持っているという結果を得られました。仕事での多岐にわたる葛藤に、向き合って解消するための手がかりといえるものです。

学びから得た臨床での根拠を支えに
共に話し合いながら解決の道へ

在学中の実習では病院で集団精神療法に関わるほか、産業保健の現場も体験。それぞれに必要な援助を考える重要性を思い知りました。資格試験ではゼミ担当の先生が1日1問の問題を試験当日までメールでくださるなど、温かいサポートが印象深いです。今は従業員の方を対象にカウンセリングやメンタルヘルス研修に携わり、利用者の目線を忘れないように努めています。大学院での多くの学びは臨床での見立てや介入の根拠となり、支援に直結しています。働く方が困ったことを気軽に相談できる場を提供し、問題解決を目指して一緒に話し合う姿勢を大切にしていきます。