言語文化研究科

Language and Culture Studies

言語文化研究科 専攻構成

研究科長メッセージ

「自由」への切符を手に入れてみませんか

言語文化研究科長
言語文化研究科長
鐙屋 一

言語文化研究科です。研究対象の「言語文化」は「言語」+「文化」であり、「言語」×「文化」でもあります。外国語としての日本語と日本語教育、中国言語、中国文化、韓国言語、韓国文化を既成の枠組にとらわれず、固有のディシプリンからのアプローチに加えて、問題関心に対し多面的な接近を行う「課題発想型」の研究を行っています。言語文化研究科を志願する「学生」の背景は多様です。それぞれのテーマに沿い隣接分野の成果を意欲的に吸収しながら課題の探究を行い有意義な成果を上げています。

言語文化研究科では日本・中国・韓国の「言語文化」という「他者性」への理解を自らの方法としています。外国語というコミュニケーション・ツールがあれば、情報源が広がり、発想自体も複線化します。そして皆さんは、「他者」の多様な価値観を知的に許容する回路を身に付けることでしょう。グローバル化の結果生産と消費の一体化が進んでいる東アジアの隣人たちと友情を育むには、隣人の言葉を使い、お互いの違いを理解しつつ、共通点を見出してゆかねばなりません。「他者性」を理解する技法を身に付けることは、自分自身を他人のまなざしで見つめ直す絶好の機会となるでしょう。「自己」理解とは「自己」を拘束している「言語文化」的足枷を発見しそれを解除する力を手に入れることを意味します。「他者性」の体得は「自由」への切符です。努力して身に付ける価値のあるものです。新しい視野から展望する広い世界が皆さんを待っています。

言語文化研究科では日常性の中では解消できない「過剰」なモノを抱えている社会人の皆さんの志願を歓迎しています。「言語文化」という観点から自身を「他者性」の鏡に投影して、己を縛る鎖を解き「自由」を手に入れてみませんか。