心理学研究科

心理学専攻 博士後期課程

Doctoral Program in Psychology 新宿キャンパス

学びのプロセス

本専攻では、それぞれの分野において豊富な経験を有する研究指導教員が、1年次から一貫して1対1で博士論文作成指導を行います。さらに複数の異なった研究分野の教員から指導を受けることもできます。また、研究内容の深化や研究能力の高度化を図るべく、学会への参加や学術誌への論文投稿を1年次から積極的に促しています。
なお、優れた学術論文を既に有して入学した場合、本課程において一貫した研究をまとめれば、修業年限を短縮することも可能です。

研究指導の方法とプロセス

研究指導内容
1年次 2年次 3年次
春学期 秋学期 春学期 秋学期 春学期 秋学期
           
❶研究指導教員および指導体制の決定(4月)
入学時に、学生ごとに研究指導教員を決定します。学生一人ひとりに対してインテンシブな学習と論文指導が行えるよう、当該教員が3年間継続して、担当する学生と1対1で単位修得や論文執筆の指導をすることを基本としています。
ただし、学生の視野をより拡げるためには、異なる研究分野の指導者などとのコミュニケーションも大切です。そこで、必要に応じて、研究指導補助教員も含めた複数の教員によるグループ指導も受けられるように配慮しています。
❷博士論文のテーマ、問題意識、先行研究、参考文献、論文構成に関する指導
1年次は博士論文のテーマを検討・決定し、関連する先行研究や参考文献、論文構成に関する指導をします。
❸博士論文の構想発表会(2月)およびその準備のための指導
学年末には、博士論文の構想発表会を実施します。
❹学会発表 ❺学会誌などへの論文投稿・執筆の促進
1年次から学会に参加し、自身の研究発表を積極的に行うよう指導しています。入学直後は修士論文を、その後は博士論文を構成する各論文の内容を随時、国内外の主要学会で発表していきます(❹)。
博士論文として最終審査に合格するためには、その論文を構成する各論文について、筆頭著者としての当該テーマに関する学術論文が審査付きの学会誌に1篇以上掲載されること、および本学研究紀要を含む研究論文集に2篇以上掲載されることが必要です。そのため、1年次から修了まで継続して、各学会誌や研究紀要への論文の投稿を促進しています(❺)。
❻博士論文の中間発表会(2月)およびその準備のための指導
2年次の学年末に行われる中間発表会(❻)を経て、3年次の春学期に博士論文の予備審査委員会による予備審査(❼)が行われます。予備審査に合格しなかった場合は、その後の論文執筆が延期されます。
博士論文予備審査委員会の設置
❼博士論文の予備審査
学位請求論文の提出(12月)
審査委員会の設置
第1次審査(1月中旬)
❽最終審査(1月下旬〜2月中旬)
研究科委員会へ審査報告・決定(2月)
修了試験は提出された論文に関する個別審査(第1次審査)と、全教員が出席する公開審査(口頭試問)によって、原則として3年次の1月から2月にかけて行われます。
       
修了
博士号
取得
修了要件

18単位 + 博士論文

単位内訳
  • 研究指導科目:この科目は、5分野から1つを選択し、担当の指導教員による博士論文の指導を、1年間4単位を原則として3年間一貫して履修し、合計12単位を修得するものとします。
  • 特殊研究科目:この科目は研究指導教員の助言の下で、1年次から3年次の間に適宜、履修するものとします。3科目、6単位以上。

本課程を修了するには、3年間で18単位を修得することが必要です。
このうち、担当の研究指導教員による論文指導は1年間4単位の研究指導科目において行われるので、3年間一貫して履修することで計12単位を修得します。したがって、その他の特殊研究科目は、3年間で3科目以上履修して6単位以上を修得することになります。
実際には、早い年次で6単位以上を履修し終えて、その後は博士論文の作成に集中することが推奨されます。

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修了後の進路

本専攻博士後期課程を修了した後は、以下のようなキャリア開発が期待されます。

  • モデル 1

    修士課程での研究テーマを発展させ専門性の高い研究能力を培い、学術論文の執 筆や学会発表などを積極的行い、自立した研究者あるいは大学での講師を目指す
    主な進路:心理学の研究者・大学で専門領域科目を担当する講師

  • モデル 2

    修士課程を修了し公認心理師および臨床心理士の資格を取得後、臨床実践の実績を 積んだ者が、さらに高度な臨床心理学研究の知識を身につけ、指導的心理臨床実践 家を目指す
    主な進路:心理臨床実践家