経営学研究科

経営学専攻 修士課程

Master's Program in Business Administration

学びのプロセス

すべての組織を対象とする経営学、会計学、マーケティング、ホスピタリティ・マネジメントなどについて、諸科学に基づき経営に関する教育研究を行っています。カリキュラムは経営学分野の「会計学領域」と「経営管理領域」から編成。講義だけでなく、ケーススタディーや演習、実践的実習などを数多く組み合わせた教育を実践しています。企業で実際に導入されている経営システムや企業モデルなどを用いて教育研究を行い、それらを改善、開発、構築しうる能力の開発を目指します。

経営学分野の2つの領域から科目を選び、経営問題への応用力を養成

  • 会計学領域

    会計理論(財務会計)、管理会計、租税法、法人税法、監査論各分野、およびこれらに関する経営学特別演習(ゼミナール)を中心に履修します。

  • 経営管理領域

    経営組織、経営情報、人的資源管理、ホスピタリティ・マネジメント、サービス経営、品質管理、マーケティング、数理モデルの各分野、およびこれらに関する経営学特別演習(ゼミナール)を中心に履修します。

在学生の紹介

  • 経営学研究科 経営学専攻
    三好 博之さん
    (株式会社ウェルクリエイターズ)
    障がい者施設の経営者として、経営理論を学ぶ必要性を感じていた

    現在、私は障がい者施設を経営しております。介護事業も、人的資源管理においては他の事業と何らかわらず、人を確保し、育てていかなければなりません。障がい者施設を起業するにあたり、大学で経営学を学ぶ機会はありましたが、実際に会社を経営してみると、多くの経営課題があり、それを解決するためには、さらに多くの理論を学ぶ必要性を感じていました。自分が大学院で学ぶことで、より社会に貢献できる事業を行えると思いました。
    目白大学大学院を選んだのは、マーケティングなどの実践的な経営学に加え、経営に必要な知識とスキルを総合的に学ぶことができ、仕事に十分活かせると感じたからです。

    仕事と大学院の両立には時間の管理が重要

    入学当初は、これまでの生活スタイルに授業や学習の時間を組み込む必要があるため、そのペースをつかむまでが少し大変でした。課題やレポートなど、必ず締め切りがあるため、予習→授業→復習→課題作成の流れを確実にできるよう、無理のない計画を立て、根気強く実行していくことが大切です。
    経営学研究科は、教員と学生の距離感が近く、分からないことがあれば、気軽に相談できます。先生方から教えてもらうだけでなく、グループセッションなど自らが発信していく学びの中で、留学生の方と言葉の壁を超えて交流し、お互いに論文の進捗状況を相談することもあり、学びを深めていくためには他の院生との交流も改めて大切だと感じています。

    ホスピタリティマネジメントは確立された理論、それらを体系的に明らかにすることで多くの方の役に立つ

    修士論文のテーマは「ホスピタリティマネジメントの適用による、介護業界の教育訓練・能力開発管理に関する一考察」です。多様性を受け止めながら、事業を進めていくためには、その場しのぎの対策ではなく、経営の軸となる理論が必要であると感じていました。また、介護サービスも、時代とともに大きく変化が求められ、思いだけではなく、再現性のあるマネジメントが、業界全体の質を高めています。
    今後は、さらに発展させ、実践的な理論として体系化していきたいと思います。

  • 経営学研究科 経営学専攻
    石川 正子さん
    (株式会社プレステージ・インターナショナル)
    ホスピタリティ経営の現場で、その重要性を提言できるようになりたい

    ホスピタリティ経営について、20年ほど前から関心を持っていました。現在の勤務先でもホスピタリティを重要視していることから、現場にいる間にホスピタリティ経営について研究し、その重要性を提言できるようになりたいと考え、大学院への進学を決意。ホスピタリティマネジメントの第一人者である吉原敬典先生がいらっしゃる目白大学大学院で学び、ご指導を受けたいと考えました。

    不確実な時代の中で、確かな経営をするにはホスピタリティが不可欠

    修士論文のタイトルは「VUCA時代におけるBPO事業の成長とホスピタリティ経営の実践価値」です。ホスピタリティ経営を実践できる人が増えて、ポピュラーにしたいという想いを抱き、研究しています。現在は、カスタマー業務部内で、クライアントのコールセンターの運営メンバーとして、日々奮闘しています。人財の定着率、サービスクオリティ、クライアントの満足度、ホスピタリティ価値の提供など、理論と実践の両面でリアルに貴重な経験が出来ていると実感しています。大学院で学んでいることを自分の仕事に当てはめながら実践し、研究成果をしっかり出したいです。

    少人数できめ細やかな指導、アットホームでとても良い環境

    大学院では、留学生や地方から熱心に通う同級生からも刺激を受けています。吉原先生が学部生との交流の機会をつくってくださり、貴重な経験となっています。また、講義とは別に「ホスピタリティ研究会」、「ビジネスクリエイター研究学会」など、他大学の先生方や経営者の方々の研究発表を伺うなど、交流の機会が持てる経験は価値が高いと思います。
    仕事も忙しく、その上に大学院生として課題をこなすのは物理的にも大変です。たくさん興味深い講義がありますが、欲張り過ぎず、続けやすいものを選ぶというのも大事。知ることは楽しく、課題を持ちながら取り組めるため、やり甲斐があり、自分が決めたことなので何とかやり抜きたいと思って頑張っています。

修了後の進路

本専攻を修了した後は、以下のようなキャリア開発が期待されます。

  • モデル 1

    経営学研究科 経営学専攻修士論文コース経営組織論をはじめとして、経営学全般の知識と実務への応用力を習得し、企業マネジメント層、あるいは起業家として活躍
    主な進路:企業マネジメント層、起業家など

  • モデル 2

    経営学研究科 経営学専攻修士論文コースでホスピタリティマネジメント理論の実践者のためのホスピタリティマネジメント理論をはじめとして、経営学周辺の知識と実際の現場に適用し応用する能力を習得
    主な進路:ホスピタリティマネジメントやサービス経営の専門家、および経営コンサルタント、またサービス業に属する企業で働く人

  • モデル 3

    経営学研究科 経営学専攻修士論文コースで経理・財務のスペシャリストとして活躍するために、会計学領域科目の集中的履修を通じて高度な専門知識を習得
    主な進路:税理士等の会計専門職、企業の経理・財務職など

税理士試験科目の免除制度

本専攻にて一定の条件を満たすことで、税理士試験科目の免除措置を受けることができます。詳細は国税庁のWebサイトなどでご確認ください。

会計学1科目について免除を受けるための条件は以下の通りです。
  • 1) 本専攻において所定の会計学科目を修得すること
  • 2) 会計学担当の教授等の研究指導を受けた上で、会計学を研究する修士論文を作成し、修士の学位を得ること
  • 3) 税理士試験において簿記論もしくは財務諸表論のいずれか1科目に合格していること
  • 4) 1)~3)の要件を満たしている者が、上記2)の修士論文について国税審議会における審査に合格すること
税法科目2科目について免除を受けるための条件は以下の通りです。
  • 1) 本専攻において所定の税法科目を修得すること
  • 2) 税法担当の教授等の研究指導を受けた上で、税法を研究する修士論文を作成し、修士の学位を得ること
  • 3) 税理士試験において税法科目について1科目以上合格していること
  • 4) 1)~3)の要件を満たしている者が、上記2)の修士論文について国税審議会における審査に合格すること
詳しくはこちら(国税庁)