近年、AIの台頭と人間との共存、少子高齢化による労働力不足、そして産業構造の大きな変革といった「時代の転換」を表すことばを、私たちはよく耳にします。確かに、その変化を実感する場面もありますが、本当にそうなのでしょうか。
この問いに対して、「本当にそうなのか」と多角的かつ科学的に検証していく営みこそが、私たちの考える研究です。そこでは、生きたことばを手がかりに、時間をかけて膨大な資料やデータを収集し、多様な可能性を探究していく姿勢が求められます。
言語文化研究科は、このような探究を実現する場として、2つの専攻から構成されています。
1つは「日本語・日本語教育専攻」です。日本語や日本文学を深く追究する「日本語コース」と、国内外における日本語教育の専門家を育成する「日本語教育コース」を設けています。日本語教育コースでは、教授法や教材開発、教師教育に加え、外国人受け入れに関わる言語政策、さらにヨーロッパを中心に展開されている複言語主義の視点も取り入れながら、日本語教育と社会との関係を問い直します。
もう1つが「中国・韓国言語文化専攻」です。中国言語文化コースでは、中国言語学、中国歴史文化研究、中国メディア研究などを学ぶことができます。韓国言語文化コースでは、韓国語文法研究、韓国語史研究、韓国言語文化研究などの科目群を通して、言語と文化を中心に多様な現象を探究します。
ことばを学ぶことは、異なる文化や社会を理解することでもあります。本研究科では、生きたことばを軸として、文化や言語の違いを越え、人々が共に生きる社会に貢献できる専門家の育成を目指します。
本研究科には、多様な背景を持つ院生が集います。国内外で豊富な経験を積んだ社会人や海外からの留学生など、さまざまな人々との出会いが待っているでしょう。院生同士が1つの現象について協働的に探究を深めていくことは、本研究科で学ぶ大きな醍醐味の1つです。
チャレンジ精神と好奇心を持つ皆さんと出会えることを、心から楽しみにしています。

