国際交流研究科

国際交流専攻 修士課程

Master's Program in International Studies 新宿キャンパス

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大学院国際交流研究科主催「第4回公開講演会」が開催されました

7月14日(土)、目白大学大学院国際交流研究科主催「第4回公開講演会」が開催され、本学学生・院生と一般の方々を合わせて140名を超える参加者があり大盛会でした。

今回は講師として、ESD活動支援センター副センター長で、国連大学サステナビリティ高等研究所上級客員研究員の鈴木克徳氏をお招きし、「SDGs(持続可能な開発目標)をめぐる内外の動向~今、私たちはSDGsとどう向き合うべきか~」というテーマでご講演いただきました。
講演では、まず「持続可能な開発」とは何か、そして私たちのライフスタイルが持続可能なものではないことの問題提起から始まり、つぎに「持続可能な開発のための2030アジェンダ」と「SDGs(持続可能な開発目標)」、その背景としてのMDGsに触れ、SDGs の概要・特徴・ビジョンの解説、さらに日本政府の取り組みや、それに基づく企業や自治体による取り組みが紹介されました。

2015年9月、国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」。その中核部分をなすものがSDGs(我が国では「持続可能な開発目標」と訳されるSustainable Development Goals)です。SDGs は17のゴールと169のターゲットからなり、国際社会が2030年までに達成すべきとされる具体的な行動目標を示すとともに、その達成のためには各国政府や国際機関はもとより、自治体や企業、NGO/NPOや市民、大学や教育機関など、さまざまなステークホルダーが連携協力して取り組むことが不可欠とされています。
また講演では、2018年4月に閣議決定された「第5次環境基本計画」について、その概要や方向性、施策展開における重点戦略とSDGs との関係が示唆されました。さらに国連「ESD(持続可能な開発のための教育)の10年」の学び方・考え方、促進するためのESD推進ネットワークの構築と、ESDとSDGs との関係が説かれました。最後に、SDGs推進にあたって大切なこと、そして私たちが目指すべきSDGs活動とは何かが提案されました。とくに2030年に望まれる地域社会を明らかにし、そのために必要な対策をバックキャスティングする、ということが強調されていたように思われます。

講演後、学生たちからは、「世界ではいかに多くの人々が極度の貧困と飢餓の中で暮らしているかを知った」「その一方で日本ではいかに多くの食品を廃棄しているかに衝撃を受けた」「私たちもこうした世界と日本の現実に関心をもたなくてならない」「自分たちに何ができるか身近なところから考えなくてはならない」といった感想も寄せられました。

SDGsの背景やビジョンについて、また私たちが国内的に実施すべき課題や国際的に貢献を期待されている活動について、専門的な立場と包括的な視点から豊富なデータに基づいて分かりやすく解説していただいたことで、参加者はSDGsへの理解も深まり、有意義な時間を過ごすことができました。