教員・先輩の声

看護師への継続教育の課題が
高度な研究へ広がる

自衛隊病院の看護師として勤務する中、若手看護師のモチベーション維持に課題を感じ、看護師の継続教育に関心を持つようになりました。看護教育学がご専門の目白大学大学院の辰島美佐江教授の下で学ぶため、同大学院の看護学研究科に進学。看護師のモチベーション維持について理論や知識を深めるとともに、その重要性を再認識しました。論文執筆では看護師への災害看護教育を研究。迅速な医療提供に向け、災害看護に求められる技術・知識を平素から臨床で積み重ねるための教育へのヒントが得られました。この研究を糧に災害看護教育の充実を目指します。

新たなキャリアで知見を生かし
看護師養成と災害看護教育の一助に

大学院のクラスメートは勤務する病院の規模や経歴、専門分野がさまざまです。授業での議論から多くの知見を得ることができ、臨床現場の多様な事象に対し研究的な視点が身についたと実感しました。病院内での看護研究のアドバイスにも活用できました。現在は防衛医科大学校の教員として授業や実習を担当し、キャリアが広がっています。看護教育学や後輩育成に関する知見を生かして、授業の展開方法や看護実習での実践的な学習など、学生の自主性を大切にしながら成長へ導けるような指導に努めています。今後も学びを学生自身の力にしてもらうべく教育に向き合い続けたいです。