経営学研究科 経営学専攻

2008年3月修士修了 2013年9月博士後期課程単位取得後退学
(株式会社TBSテレビ / 株式会社TBSホールディングス 兼務)

向田 靖 さん ※経営学研究科経営学専攻[博士後期課程]は2021年度より募集停止

キャリアアップ 学会参加 研究・実践 社会人
テレビ局に勤務しながら都心のキャンパスで経営学を学ぶ

番組制作など終業時間が不規則な勤務先で、管理部門への異動により夜間大学院への通学が可能となりました。
受験のきっかけは、説明会に参加できなかった私に個別にお話をしてくださった初代研究科長の片岡洋一先生に強く魅かれ、師事を希望したことです。 キャンパスへのアクセスも都合よく、何よりも当時18時授業開始の大学院が多い中、18時半からの授業は、勤務後に通学する上で大きな後押しとなりました。 住宅街のキャンパスは、夜間にはひときわ喧騒から隔絶され、静かで落ちついた環境はオンオフの切替にとても有効で、同級生・先輩方も税理士科目試験免除を意識した社会人から様々な国の留学生まで幅広く、強い刺激を受けました。

会計の領域外まで欲張った学びから 知見が広がりタイムマネジメントのスキルが向上

片岡先生より、税法と会計学のハイブリッドな修得を求められたこともあり、欲を出して履修のやりくりに努力し、経営管理領域を含めて可能な限り多くの単位を取得しました。実務経験を踏まえつつ各科目の担当教員から指導を受け、幅広く経営学を学び直すことができたと思います。 修士論文のテーマは「所得税法における国内源泉所得の研究-無体財産権の使用料を中心として」、博士後期課程では廃棄物にかかる原価について研究をしました。
コンプライアンスの視点から実務と離れたテーマを選び、無体財産権の中でも、著作権ではなく特許権を、またサービスではなく製品製造を取り上げました。 仕事と離れた領域で研究を始めたことで、研究科長からの推薦を受け、在学中から複数の学会に所属して活動を続け、兼業研究者として現在に至っています。 修士課程在籍中に管理職となり、博士後期課程の途中で昇格をしましたが、欲張って得た幅広い知見と時間を有効活用するスキルは、スタッフや他部署と業務を進めていく上でも貴重な財産です。 また、社会人学生としてのリカレント経験は、他大学での非常勤講師や企業内研修講師をする時、学ぶ側に近づけるという点で役に立っています。