作家さんの"工夫"に気づくと絵本は100倍楽しくなる!

絵本を"めくる"という観点からの構成デザイン、社会での絵本の役割や影響について研究しています。絵本は一人で、または両親・祖父母などと一緒に何度も繰り返し楽しめます。そして繰り返し読んでいくと、あるとき作家さんの"工夫"が話しかけてくるのです。これに気づくことができたら、絵本が100倍楽しくなるはず。絵本は、子ども、作家さん、出版社、本屋さん、先生など、さまざまな人と人とを結びつけます。結びつけられた人同士の間で、どのような役割の表現となっているのかを明らかにすることが、社会情報学の1つと考えます。

ゼミで伝えたい。「気づきは生活を豊かにする」

研究を始めたきっかけは、ばばばあちゃんの絵本シリーズ『あめふり』(作・絵:さとうわきこ、福音館書店)です。初めて手にしたとき、ページを"めくる"ことと物語の方向性に関係があることや、縦と横を持ち替えて読む発想により表現の自由度が増すことに気づき、絵本に込めたアイデアや工夫に、「すごい!」と心をつかまれました。ゼミでは、繰り返し読むことで得た新たな気づきをみんなで共有します。一見面倒に思えるプロセスは決して無駄ではなく、気づきは生活を豊かにするということを伝えていきます。

ゼミのことをもっと知ろう!

友人や家族など、ある社会に属している個人と個人のつながりである「社会的ネットワーク」をふまえ、絵本を取り巻く社会や人間の行動に着目して研究します。また、卒業論文の研究を通して「社会を知る→他者を知る→自分を知る」ための調査を、3~4年生合同でグループワークします。

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宮田ゼミでは、「気づける力、無駄と思わないこと」を大切にしています。絵本は一度読めば内容は分かりますが、何度も繰り返すことでより楽しむことができ、新たな気づきが得られます。何事も面倒くさがらず、真摯に取り組める人がこのゼミに向いています。

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通常は学年別でゼミを行っていますが、ときどき合同で発表会や討論会を行います。また、全員で学園祭への参加や夏季休暇中の合宿を行います。そのためか、3~4年生の仲が良いゼミです。ゼミを通して、社会人と学生の縦のつながりの「対面力」を育み、観察眼や人との出会いを楽しむ力を養います。

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あなたの身の回りにチャレンジする対象がたくさんあります。チャレンジの際は、ぜひ準備を十分に整えてからにしてください。念入りに準備していれば、得た結果からさらなる成長のチャンスがあると気づけるはずです。

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お気に入りのお鍋で炊いたご飯で作るおにぎりがマイブームです。
宮田 学 教授

軽くて使いやすいと評判の北陸アルミニウム社製「文化ごはん鍋」を愛用中です。特に、東京月島にある佃煮の名店・天安本店の「天安昆布」を具にしたおにぎりを食べているとき、最高に至福を感じます。