人間学部子ども学科井門ゼミ4年生4名が、9月10日(火)~13日(金)に広島大学西条ステーション(農場)で行われた「保育系学部生のための食育フィールド科学演習」に参加しました。この演習は、『草と家畜と土の循環を通してミルクや肉、羊毛を生産・加工する過程を体験しながら、保育における食農教育や食育について考えること』をねらいとして実施されているものです。
農場では乳牛や肉牛、羊、山羊などの家畜の餌やり、乳搾り、ブラッシング、バターづくり、市販と搾りたての牛乳の飲み比べなど、普段の生活ではなかなかできない体験をしました。生きている家畜を目の当たりにし、実際に触れ合い、畜産物ができるまでの過程を知ることで、自分の命が多くの命に支えられているのだということを改めて実感しました。普段の生活の中で当たり前のように肉を食べていても、その背景にある家畜の生や死について深く考えたことがありませんでした。それは、どうやって私たちの元に食材が届いているのかを、よく知らなかったからです。実際に農場に足を運んでみて、五感で家畜と触れ合うことで、命があることに改めて気付き、命を食べることと動物の福祉について考える貴重な時間となりました。この体験を経て、食育や命について保育の中でどのように伝えていくべきか考え続けていきたいです。(井門ゼミ4年 天久碧)
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乳牛への餌やり体験 -
課題研究発表の様子