外国語学部中国語学科の五十嵐隆幸准教授が分担執筆した『基地問題から沖縄を知る60章』が明石書店から刊行されました。
本書は、基地問題というレンズを通して、沖縄という社会を立体的に理解するための入門書です。事件・事故や環境問題、日米地位協定といった基地問題の具体的な課題から出発し、琉球王国の歴史、沖縄戦と米軍統治、日本復帰後の政治と経済、米中関係や台湾有事などの国際情勢、さらに沖縄のアイデンティティや独立論、メディア、ウチナーンチュの世界的つながりなど、社会・文化の側面まで多面的に解説しています。
沖縄の基地問題は、米国の戦略、日本の安全保障、東アジアの国際政治、そして沖縄の人びとの暮らしや歴史が交差する場所にあります。各章では、その複雑な構造を第一線の研究者たちがわかりやすく解きほぐし、読者を沖縄理解の「展望台」へと導きます。
「沖縄問題」解決の道筋はもとより、沖縄をより深く理解したいすべての読者に向けた、現代沖縄を読み解くための必携の一冊です。
五十嵐准教授は、第32章「台湾の安全保障と沖縄―地理的近接性と〈台湾有事〉への米国の関与―」を執筆しました。台湾と沖縄は、地理的に近いだけでなく、安全保障の面でも深く結びついてきました。本章では、基地問題という視点から、両地域がどのように一体の戦略空間として扱われてきたのかをわかりやすく解説しています。
『基地問題から沖縄を知る60章』
編 集:上杉勇司、小松寛、波照間陽
発 行:明石書店
発行年月:2026年4月

