
11月13日(木)、外国語学部中国語学科の「ベーシックセミナー」で、中国の伝統演劇「京劇」をテーマにした特別講座「四功五法から衣装体験まで-魯大鳴先生と学ぶ京劇の世界」を実施しました。
講師は、俳優・京劇指導者として日本で京劇の普及活動を行う魯大鳴氏です。
講座の前半では、まず京劇の基本的な構成や歴史的な背景についての説明がありました。続いて「唱・念・做・打」の四つの要素(四功)と、「手・眼・身・法・歩」などの技法(五法)についての解説、そして、実際の所作の実演までを含む、体験型の授業が行われました。
さらに講座の終盤では、実際に使用されている衣装の紹介や着装体験も行われ、学生たちは袖の動きや姿勢の難しさを実感しながら、京劇の世界に深く触れることができました。
授業後には多くの感想が寄せられ、学生たちにとって大変印象的な体験になったことが伝わってきました。
<学生の声>
- 四功五法の一つひとつに意味があり、細かいしぐさや歩き方で感情や場面を伝えていることに驚きました。
- 衣装を実際に着て体験させてもらえてうれしかった。袖の扱いだけでもとても難しくて、舞台上の動きのすごさが分かりました。
- 言葉よりも身振りや表情、伴奏で感情を表すという京劇のスタイルが印象的でした。
- 日本の歌舞伎とは似ているようで違う。中国独自の総合芸術としての深さに興味がわきました。
- これまで"昔の中国の劇"くらいにしか思っていなかった京劇に、歴史的な背景と文化の厚みがあることを知って驚きました。
- 実際の発声を間近で聞けて感動しました。マイクなしでも迫力があり、体全体を使って声を出しているのが伝わりました。
- メイクや衣装の派手さの裏に、厳しい訓練と伝統があることを知り、初めて京劇に興味を持ちました今日をきっかけに、実際の舞台も見に行ってみたいと思いました。

