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Hub of Hopの活動場所を訪問する會田教授
2026年8月、保健医療学部作業療法学科の會田玉美教授が、フィラデルフィア(アメリカ合衆国ペンシルベニア州)に研究出張しました。
會田教授は、路上生活者対策事業利用者のIADL(Instrumental Activity of Daily Living)に関する調査研究を行っています。
IADLとは、日常生活を自立して送るために必要となる、より複雑な生活動作のことを指します。主なIADLの例には買い物(食材や日用品の購入)、料理(食事の準備)、洗濯・掃除(家事全般)、金銭管理(支払い、契約、行政や銀行手続き)、電話やメールの使用(コミュニケーション)、交通機関の利用(移動手段の選択)、服薬管理(受診、薬の服用や管理)、危機管理などが含まれます。
日本では路上生活者に対する作業療法士の支援は非常に限られています。そこで今回の出張では、現地の非営利団体が実践する作業療法の現場を見学するとともに、今後の研究に向けた情報交換を行いました。
家がないということは雨風をしのぐ場所がないだけではありません。プライベートを確保すること、安心して眠ること、持ち物を安全に保管することも難しくなり、体力の消耗や疾病のリスクにもなります。

今回訪問した「Hub of Hope」は、市庁舎の地下コンコースに位置し、入浴、洗濯、コーヒーや食事の提供をはじめ、医療、住宅、就労相談など、さまざまな支援を提供する拠点になっています。また、日中過ごす場ことのできる場所として、利用者の安心や孤独を和らげる役割も担っていました。
日本ではまず自立することが住まいの獲得に向けた条件となる場合がありますが、Hub of Hopeでは、まず住居を提供し、そこから自立に向けた道のりを支援していくという考え方が取り入れられています。
現地で集団作業療法を受けている路上生活者の方々からは、「作業療法はとてもいい!」という声が聞かれました。またある方は「作業療法は1日を楽しく過ごす方法や、1日をうまく乗りきる方法を教えてくれた」と話されました。こうした当事者の言葉は、會田教授にとって印象深いものとなりました。
ここで得られたたくさんの貴重な知識をこれからの教育や研究に役立てていく予定です。

