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Department of Nursing さいたま岩槻キャンパス

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看護学科4年生「統合看護実習(老年看護学領域)」で学びの発表会を実施しました

  • 学びの集大成、グループでの発表会の様子

5月2日(金)から5月19日(月)にかけて、看護学部看護学科4年生が「統合看護実習(老年看護学領域)」を行いましたので、その様子をご紹介します。

「統合看護実習」では、3年次までに行なってきた、基礎、成人、老年、地域・在宅、母性、小児、精神、公衆衛生といった各専門領域の実習を踏まえ、社会背景を捉えながら看護実践上のテーマを探求し、それらのテーマを取り巻くマネジメント、さらには多職種連携へと視点を広げ、学びを統合していきます。

<統合看護実習(老年看護学領域)>

老年看護学領域での「統合看護実習」では、病院や施設における高齢者の在宅復帰支援に関するテーマや、認知症をもつ高齢者の暮らしを支える支援に関するテーマから、看護師の役割やマネジメント、多職種連携の視点を学びます。
実習施設は、は国立病院機構 東埼玉病院、川口市立医療センター、医療生協さいたま生活協同組合 ふれあい生協病院、老人保健施設みぬま、特別養護老人ホーム岩槻まきば園です。
特に今年度から実習先病院として、ふれあい生協病院が加わりました。これにより急性期病棟、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟といった、さまざまな病棟機能から在宅復帰支援を学修することができるようになりました。

<学びの発表会>

授業最終日の5月19日(月)には、実習のまとめとして、学びの発表会を行いました。
各実習グループが、実習で得た学びをスライドにまとめ、「病院における高齢者の在宅復帰支援」「病院における病棟マネジメントと看護師の役割、多職種連携について」「介護老人保健施設における高齢者の在宅復帰支援」「認知症高齢者の暮らしの支援」といったテーマで、学びに基づいた具体的な報告を行いました。

発表では、担当させていただいた高齢者の方との関わりを通して、個別性に応じた看護とは何か、倫理的課題にどう向き合うかを深く考察している様子がうかがえました。また、退院後の生活を見据え、ご家族や地域の介護サービス、社会資源とどのようにつないでいくかといったマネジメントの視点についても、活発な意見が交わされ、多角的な視点から学びを深める貴重な時間となりました。
学生からは、「他のグループの発表を聞くことで、自分たちの経験を客観的に捉え直すことができた」「多様な事例に触れ、改めて看護の奥深さを感じた」といった感想が聞かれました。


今回の実習と発表会を通して、学生たちは4年間の学びを統合し、専門職として自立していくための大きな一歩を踏み出すことができました。この貴重な経験を糧に、それぞれの道を力強く歩んでくれることを期待しています。