-
東急リバブルスタッフ株式会社 野中氏の講義の様子
看護学部看護学科の精神看護学領域では春学期に、東急リバブルスタッフ株式会社のスタッフによる「企業における障がい者の雇用と支援」の講義と台湾中山医學大學の交流プログラム、卒業研究の中間発表会を実施しました。
講義「企業における障がい者の雇用と支援」
(精神看護学実習)

5月28日(水)、東急リバブルスタッフ株式会社の野中絵理子氏をお招きし、「企業における障がい者の雇用と支援」についての講義を行いました。
今年度から「精神看護学実習」では、精神に障がいを持ちながら働く人の日常生活や必要な支援について学ぶため、特例子会社 ※ である東急リバブルスタッフ株式会社で実習を行うことになりました。その準備として、実習前に「企業における障がい者の雇用と支援」に関する講義を受けました。
現在、精神障がいを持つ方々にも社会参加が求められています。東急リバブルスタッフ株式会社では、障がいという言葉を使わず、「チャレンジスタッフ」と呼んでいるのが特徴です。学生たちは、チャレンジスタッフの業務内容や自立を支えるサポート体制について、熱心に話を聞いていました。
講義の後、実際に東急リバブルスタッフ株式会社で実習を行い、チャレンジスタッフの方々から直接お話を伺う機会がありました。そこで、就労の現場で工夫していることや、セルフモニタリング・セルフマネジメントを通じて自分らしく生活している様子を知ることができました。
さらに、学生自身も業務の一部を体験し、想像以上に難しい作業があることに驚きました。この経験を通して、地域で精神障がいを持ちながら生活する人々への理解を深めることができました。
※特例子会社...障害者雇用の促進と安定を図るため、障害者の雇用において特別の配慮をする子会社のこと
中山医學大學(台湾)の交流プログラム

7月9日(水)、台湾にある中山医學大學との交流プログラムを実施しました。このプログラムには、中山医學大學の学生8名と、精神看護学領域ゼミに所属する4年生7名が参加しました。
まず、日本における精神看護学の現状や、本学で行っている精神看護学実習の内容について紹介しました。その後、意見交換の時間を設けました。精神看護学実習を経験した学生たちは、自分たちの体験をもとに、受け持った患者さんとの関わりで工夫したことや、学びになったことについて発表しました。
話し合いを通じて、どちらの国でも患者さんは似たような症状を抱えており、日常生活に支障が出ていることがわかりました。また、薬の服用をサポートしたり、日常生活で困っている部分に対して、それぞれの強みを生かして関わっている点が共通していることも明らかになりました。
卒業研究中間発表会

8月5日(火)、精神看護学領域ゼミの4年生が卒業研究の中間発表会を行いました。
学生たちの卒業研究テーマは、「アニマルセラピーが精神疾患患者にもたらす影響」「新人看護師の離職理由」「精神疾患を抱える親を持つ子どもへの影響」、そして「精神疾患を抱えながら育児を行う母親に関する研究」などです。これらのテーマについて、文献を調べてまとめる形で研究を進めています。
中間発表会では、それぞれのテーマについて、研究の背景や目的、方法、考察の一貫性、研究の意義や新しさなど、研究として十分に成り立っているかを確認しました。また、考察を深めて研究の完成度を高めることも目的としています。
学生たちは、これまで取り組んできた卒業研究の内容を発表し合い、研究目的や研究対象を選んだ理由、得られた結果からどのようなことが言えるのかなどについて話し合いました。さらに、それぞれが疑問に思ったことや、考察で行き詰まっている点についても意見を交換し、論文の完成に向けて積極的に取り組んでいました。
精神看護学領域では学生たちに、精神に障がいを持つ人が地域で生活できるように、どのような支援が必要かを考える機会を提供しています。今後も、国際的な視点を持ち、社会に貢献できる看護師を育てるために、こうした取り組みを続けていきます。