外国語学部中国語学科では、NHK Eテレ『中国語!ナビ』のディレクターである犬飼俊介氏を講師に迎え、「中国語シナリオを作る」をテーマとした特別ワークショップを実施しました。
本ワークショップには、1年生から3年生までの学生が参加し、学年を越えた混成チームで中国語学習とメディア制作を融合させた実践的な授業が行われました。
授業のミッションは、参加者全員で「中国語インタビュー番組」を1本の作ることです。冒頭では、NHKで実際に制作・放送されている中国語学習番組の事例が紹介され、「番組とは何か」「なぜインタビューが重要なのか」といった視点から、中国語を単なる学習対象ではなく、「誰かに伝えるための言語」として捉える考え方が共有されました。
学生たちはチームに分かれ、互いにインタビュー取材を実施しました。「中国語をはじめたきっかけ」「これまでで一番つらかったこと」「それをどのように乗り越えたか」「将来の夢」といった質問を通して、相手の経験や思いを具体的なエピソードとして引き出すことに挑戦しました。質問と回答がかみ合っているかを意識しながら取材を重ねる過程は、中国語力だけでなく、相手の話を整理し構成する力を養う機会となりました。
各チームで選ばれたインタビュー原稿は、中国語へ翻訳されました。翻訳の作業では、辞書や翻訳ツール、AIも積極的に活用しながら作業を進めましたが、犬飼講師からは「ツールはあくまで補助であり、最終的にその表現が適切かどうかを判断するのは人間の役割である」という点が強調されました。学生たちは、意味が正確に伝わっているか、番組として自然な中国語になっているかを自身の目と耳で確認し、表現を調整していく姿勢が大切であることが繰り返し示されました。
難しい語句にはピンインを書き添え、インタビューを受けた学生自身が中国語で読み上げる練習も行うなど、「書く」「訳す」「話す」を一体化した学習が進められました。
授業後半には、タレント・俳優であり大学講師としても活躍する段文凝氏がスペシャルゲストとして参加し、各チームを回りながら翻訳や表現について助言を行いました。
インタビューの読み上げと撮影をもって、この日のワークショップは終了となりました。完成した番組は、後日編集を行った上で学生に共有される予定です。AIや翻訳ツールを活用しつつも、最終的には人間の判断で言葉を磨き上げていく今回の取り組みは、中国語を「正しく理解する」だけでなく、「責任をもって使い、伝える」力を養う貴重な学びの場となりました。
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カメラを前に緊張気味の学生たち -
インタビューの様子

